令和6年度 埼玉県済生会川口総合病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1076 170 290 553 565 1101 1560 2809 2051 315
2024年度に当院を退院された患者さんの年齢を10歳刻みで集計しました。

当院は地域医療支援病院となっており、近隣の様々な連携医療機関からご紹介いただいた幅広い年齢層の患者さんが多く入院されています。
 また救急医療や地域がん診療連携拠点病院としてがん診療を提供していることから、特に60歳~89歳の患者さんが多い傾向にあります。
 他にも地域周産期母子医療センターとして周産期医療にも力を入れているため、0~9歳(新生児・乳幼児)の患者さんも多くいらっしゃいます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 232 17.19 19.60 4.74 70.94
070350xx02xxxx 椎間板変性、ヘルニア 椎間板摘出術 後方摘出術 139 10.96 13.83 3.6 52.27
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし 112 19.56 19.40 20.54 67.41
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 85 15.98 15.40 7.06 69.61
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 67 2.64 5.95 0 57.79
整形外科では、専門性を高めており、特に脊椎・脊髄の病気やケガ、上肢(肩から指先まで)の病気やケガに絞って診療を行っています。膝や股関節疾患に対しては、近隣病院と連携を取ることで対応しています。

 整形外科の入院では、①腰部脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症に対して脊椎の椎体を固定する手術を受けられた患者さん、②椎間板ヘルニアに対してヘルニアを摘出する手術(後方側)を受けられた患者さん、③頚椎症性脊髄症等で除圧固定をする手術を受けられた患者さん、④腰部の脊柱管狭窄症等に対して脊椎の椎弓を切除や形成し圧迫されていた脊髄を除圧する手術を受けられた患者さん、⑤前腕の骨折に対し観血的手術(金属プレートとボルトによる固定)を受けられた患者さん、が入院されています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 306 6.28 8.88 3.27 75.47
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 111 2.4 2.57 0 63.95
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 39 6.85 7.45 0 77.41
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 36 6.81 9.45 2.78 67.44
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 34 3.56 4.08 2.94 69.5
消化器内科では、1.食道がん、胃がん、大腸がんに対する内視鏡的切除術(ESD、EMR)、2.胆道・膵疾患に対する内視鏡的治療(EST、ERBDなど)、3.胆膵・消化器疾患に対する超音波内視鏡を用いた診断と治療(FNA、HGSなど)、4.肝がんに対する治療(RFA、TACEなど)、5.B型肝炎、C型肝炎に対する抗ウイルス治療、6.ヘリコバクター・ピロリ菌に対する診断と治療、7.炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)に対する診断と治療に力を入れています。
                                
 消化器内科の入院では、①胆管結石症・胆管結石性胆管炎で内視鏡的手術を受けられた患者さん、②小腸・大腸のポリープや良性腫瘍に対して内視鏡下粘膜剥離術(EMR)を受けられた患者さん、③胃がんに対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を受けられた患者さん、④胆管結石症・胆管結石性胆管炎で検査入院を受けられた患者さん、⑤膵がん(疑い)に対して検査入院を受けられた患者さん、が入院されています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 152 4.39 4.54 0 70.02
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 67 14.37 14.81 2.99 72.4
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 55 6.78 7.05 0 62.71
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 53 9.42 9.77 0 70.36
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 39 5.54 5.32 2.56 45.82
外科では、成人の消化器・乳腺・一般外科領域の疾患を診療しています。具体的には食道・胃・小腸・大腸の良性疾患(胃潰瘍、胃ポリープなど)、悪性疾患(胃がん、大腸がんなど)、および肝・胆道・膵疾患(胆石症、肝がん、胆道がん、膵がんなど)、その他に乳がん・ヘルニア・虫垂炎などです。また、低侵襲な腹腔鏡による手術も積極的に取り入れています。※2022年度からは、手術支援ロボット(ダヴィンチ)を導入しています。

 外科の入院では、①鼠径ヘルニア(脱腸)に対して手術(腹腔鏡下含む)を受けられた患者さん、②結腸がんに対して腹腔鏡下や開腹下に結腸切除術を受けられた患者さん、③胆のう炎に対して腹腔鏡下の摘出術を受けられた患者さん、④乳がんに対して乳房部分切除術を受けられた患者さん、⑤虫垂炎に対して虫垂切除術(腹腔鏡下含む)を受けられた患者さん、が入院されています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 115 8.26 9.40 0 33.77
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 51 9.25 9.34 0 32.63
120260x099xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 手術なし 38 7.89 4.75 0 30.68
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 23 32.26 19.47 4.35 32.09
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 23 12.09 6.65 4.35 32.04
産婦人科では、1.周産期領域(妊娠分娩管理、妊娠合併症など)、2.生殖医学領域(不妊症、不育症、思春期、更年期など)、3.婦人科疾患(良性・悪性腫瘍、子宮内膜症、感染症など)を診療しています。また地域周産期母子医療センターの指定を受けており、高度な管理を必要とする出産を多く扱っています。

 産婦人科の入院では、①帝王切開を必要とする分娩の患者さん(前回が帝王切開の分娩、お腹の中の赤ちゃんが骨盤位(逆児)など)、②分娩が何らかの原因で進まずに緊急帝王切開となった患者さん、③分娩が何らかの原因で進まずに管理入院となった患者さん、④切迫早産のため管理入院となった患者さん⑤前回帝王切開、羊水の異常、前期破水、分娩遷延等の原因で分娩する患者さん、が入院されています。
 
*特に問題のない通常分娩は、基データとなったDPC制度の対象外となり、今回の集計には含まれていません。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 124 6.02 5.61 0 4.48
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 114 5.8 6.22 3.51 1.35
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 102 5.8 6.11 6.86 0
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 90 6.03 6.98 0 2
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 78 7.13 6.38 0 2.79
小児科では、出生直後の新生児からおおむね中学生くらいまでの患者さんに発生する急性疾患や慢性疾患の急性期の疾患を主に診療しています。また各種専門外来(予防接種、乳児健診、2週間健診、アレルギー、腎臓、心臓、内分泌、神経、小児外科、発達)を開設しております。
 2021年3月より、小児外科(完全予約制)を開始しました。対象疾患は鼠径・臍ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣などの小児外科疾患・小児泌尿器疾患に加え、胎児診断症例、新生児の外科的疾患にも対応しています。

 小児科の入院では、①肺炎(細菌性、ウイルス性、肺炎球菌、気管支等)などに対する治療を受けられた患者さん、②急性気管支炎、急性細気管支炎などに対する治療を受けられた患者さん、③新生児黄疸や新生児一過性多呼吸など周産期や出生後の疾患で、生まれて間もなく入院管理が必要となった患者さん(出生時体重2500g以上)、④インフルエンザ、RSウイルス肺炎、ヒトメタニューモウイルス肺炎、その他のウイルス性肺炎などに対する治療を受けられた患者さん、⑤喘息発作に対する治療を受けられた患者さん、が入院されています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 92 22 16.89 39.13 73.39
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 62 10.53 9.83 9.68 81.21
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし 42 17.48 16.94 33.33 73.12
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 40 23.98 18.68 60 67.2
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 7.23 7.99 8.57 69.69
脳神経外科では、脳出血や脳梗塞(脳血栓)、クモ膜下出血(脳動脈瘤の破裂)、未破裂脳動脈瘤、頚動脈狭窄症、原発性や転移性の脳腫瘍、頭部外傷(頭や顔のケガ)、てんかん(ケイレン)、慢性硬膜下血腫、水頭症などの病気を診療しています。緊急を要する疾患が多い傾向のため救急車で運ばれてくる患者さんを診ることが多い診療科です。脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)や未破裂脳動脈瘤に対する脳血管内治療にも力を入れています。

 脳神経外科の入院では、①脳梗塞に対して脳保護薬を使用して、手術などを受けていない患者さん、②外傷による急性・慢性硬膜下血腫等のため血腫を除去する手術(穿孔洗浄術など)を受けられた患者さん、③脳梗塞に対して手術などは受けず、リハビリを行った患者さん、④脳内出血(視床や被殻などの部位)で入院時に意識レベル(JCS10未満)で手術などを受けていない患者さん、⑤外傷による急性・慢性硬膜下血腫等のため手術などを受けていない(保存的治療)患者さん、が入院されています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 99 3.25 3.03 2.02 72.84
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 66 16.45 16.40 22.73 82.74
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 48 17.25 18.68 10.42 77.33
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 39 8.64 8.16 2.56 73.72
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 29 11.97 13.41 13.79 75.03
呼吸器内科では、近年の高齢化に伴い増加傾向である肺がん、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など幅広い呼吸器疾患への対応をしています。また近隣の医療機関からも多くの患者さんをご紹介頂いております。
特に肺がんの診断には力を入れており、各種画像診断(CT・MRI)、内視鏡、超音波を使って精度の高い診断・生検を行える施設となっています。

 呼吸器内科の入院では、①肺がんの有無を調べるための各種生検を受けられた患者さん、②肺炎に対する内科的治療を受けられた患者さん、③間質性肺炎に対する内科的治療を受けられた患者さん、④肺がんに対する化学療法を受けられた患者さん(副傷病名なし)、⑤肺がんに対する管理入院となった患者さん、が入院されています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 101 4.07 4.47 0 66.6
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 59 6.71 9.59 1.69 79.81
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 59 3.2 3.27 1.69 67.07
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 56 3.89 4.18 0 67.21
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 51 18.35 17.33 15.69 84.45
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞などをさまざまな方式で診断し、必要に応じて専門医・認定医が心血管疾患に対するカテーテルにより治療しております。 不整脈治療では、徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療に加え、発作性心房細動などの動悸発作、あるいは突然死の原因となる頻拍性不整脈に対しての根治療法である、 カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)を行っており、コンタクトフォースやクライオアブレーションという最新の技術も取り入れて治療を行っております。

 循環器内科の入院では、①頻拍性不整脈(心房細動等)の根治療法である カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)を受けられた患者さん、②房室ブロックや洞不全症候群に対してペースメ―カー移植術(交換術)を受けられた患者さん、③狭心症や心筋梗塞や無症候性心筋虚血に対して血管内超音波カテーテルを併用した心臓カテーテル検査による診断や治療後のフォローアップを受けられた患者さん、④狭心症や無症候性心筋虚血に対してカテーテルによる血管内治療(経皮的冠動脈形成術)を受けられた患者さん、⑤心不全に対する内科的治療を受けられた患者さん、が入院されています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり 167 11.69 13.77 1.8 65.16
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし 26 9.15 10.46 0 70.5
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 14.28 13.07 5.56 56.78
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 4.35 5.35 0 52.65
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 15.47 13.66 13.33 72.13
糖尿病・内分泌内科では、糖尿病の教育入院から診断・治療まで一貫して行っております。また甲状腺・下垂体・副腎疾患の診断・治療も行っております。検査・治療では、24時間持続血糖測定(CGM)を導入しております。

 糖尿病・内分泌内科の入院では、日本の成人の糖尿病のほとんどである2型糖尿病に対する※教育入院の患者さんの症例が①②でした。①2型糖尿病でインスリン注射を使用した治療を受けられた患者さん、②2型糖尿病で内科的治療を受けられた患者さん、③糖尿病性ケトアシドーシス(糖尿病による急性合併症)に対して内科的治療を受けられた患者さん、④原発性アルドステロン症に対する検査・治療を受けられた患者さん、⑤尿路感染症や腎盂腎炎に対する治療を受けられた患者さん、が入院されています。

※教育入院…糖尿病を十分に理解していただき、前向きに治療に専念して頂く為の入院。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 107 9.93 11.35 3.74 64.56
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 35 15.14 13.75 5.71 69.74
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 21 5.76 6.01 4.76 47.76
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし 15 23.07 19.53 0 68.93
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 - 1あり 12 47.42 33.81 16.67 77
腎臓内科では、尿の異常や、急性および慢性の腎機能障害、ネフローゼ症候群などを扱っています。また、付随する浮腫、電解質異常、高血圧、腎性貧血、骨代謝異常等についても検査、治療を行っています。腎疾患の原因を特定するための腎臓の組織検査(腎生検)を行い、ステロイド剤などの薬剤による治療を行います。 腎機能障害が徐々に進行する慢性腎臓病(CKD)では、生活指導や食事療法、血圧管理を行い、かかりつけ医と連携した診療を行っています。腎機能が悪化し、腎不全になった場合は※腎代替療法を検討し、透析療法の導入から維持管理も責任をもって行っています。

 腎臓内科の入院では、①慢性腎臓病で透析療法がまだ必要とされなかった患者さん、②慢性腎臓病で透析療法が必要だった患者さん、③IgA腎症や腎炎等に対して、腎生検を受けられた患者さん、④ネフローゼ症候群に対して、ステロイド療法を受けられた患者さん、⑤慢性腎臓病で透析療法が必要でかつ透析導入のための手術(上肢の透析内シャント設置術)を受けられ、透析を実施した患者さん、が入院されています。

※腎代替療法…血液透析、腹膜透析、腎移植(生体腎移植を希望される方は大学病院等へ紹介しています) 
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 308 2.19 2.45 0 69.74
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 109 5.95 6.81 0 73.97
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 95 8.99 11.11 0 69.65
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 34 13.18 13.66 8.82 75.91
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 28 4.71 5.16 0 59.39
泌尿器科では、 泌尿器一般の診療(内科的から外科的)を行っておりますが、特にがん、尿路結石、前立腺肥大症を中心に診療を行っています。総合的な医療から先進医療まで、地域の皆さんから安心していただける診療体制をめざしており、また地域の中核病院として大学病院にはないアットホームで、きめの細やかなケアが提供できるよう心がけています。特に前立腺がんでは、MRI/超音波画像を融合して行う前立腺生検を行うことができ、手術支援ロボット(ダヴィンチ)や、強度変調放射線治療(IMRT)という新しい技術を用いた治療が可能となっています。

 泌尿器科の入院では、①前立腺がんの有無を調べるための生検を受けられた患者さん(MRI/超音波画像を融合して行う前立腺生検)、②膀胱がんに対して膀胱鏡を使用した経尿道的切除術(TUR-BT)を受けられた患者さん、③前立腺がんに対して手術支援ロボット(ダヴィンチ)を使用した手術を受けられた患者さん、④尿路感染症や腎盂腎炎に対する治療を受けられた患者さん、⑤腎・尿管結石に対してレーザーによる経尿道的尿路結石除去術(TUL)を受けられた患者さん、が入院されています。

 2024年度より、前立腺がんに対するHIFUを用いたFocal therapy(先進医療)を開始しております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 260 2.1 2.49 0 74.89
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等両眼 155 4.87 4.29 0 76.63
020220xx97xxx1 緑内障 その他の手術あり 重症度等両眼 31 5 6.87 0 75.61
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 重症度等片眼 21 2 4.52 0 76.81
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 12 5 5.47 0 69
眼科では、眼疾患全般にわたり対応できる体制を整えております。その中で特に力を入れているのは、1.白内障(多焦点レンズを用いた手術も含む)、2.網膜・黄斑疾患、3.糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症となります。
白内障手術では、【片眼】:日帰り、1泊2日、2泊3日、【両眼】:4泊5日で対応しております。

 眼科の入院では、上位①②が白内障(片眼か両眼)に対して手術を受けられた患者さん、③④緑内障(片眼か両眼)に対して手術を受けられた患者さん、⑤網膜、黄斑疾患に対して手術を受けられた患者さん、が入院されています。
 2023年度より、硝子体に関する手術にも取り組んでおります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 55 2 2.02 0 62.84
030428xxxxx0xx 突発性難聴 手術・処置等2なし 46 6.96 8.21 0 51.89
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 38 7.82 7.35 0 27.82
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし 22 5.59 7.65 0 38.05
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 19 5.58 5.63 0 39.53
耳鼻咽喉科では、鼻疾患(アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎等)、 耳疾患(中耳炎・めまい・難聴等)、 頚部疾患(頚部腫瘍・唾液腺疾患・甲状腺疾患等)、 神経疾患(味覚嗅覚障害・顔面神経麻痺等)、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療などの幅広い疾患に関して診療を行っています。(悪性腫瘍の治療は行っていないため、大学病院や近隣病院と連携を取ることで対応しています)

 耳鼻咽喉科の入院では、①睡眠時無呼吸症候群に対する検査入院の患者さん、②突発性難聴(原因不明に突然耳が聞こえなくなる)に対する内科的治療を受けられた患者さん、③慢性扁桃炎に対する摘出術を受けられた患者さん、④扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎に対する手術を受けられた患者さん、⑤扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎に対する治療を受けられた患者さん、が入院されています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 56 2.59 3.82 1.79 69.89
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 3.92 7.38 0 70.12
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 17 6.24 9.29 5.88 73.82
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 13.50 - -
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし - - 10.18 - -
血管外科は、動脈・静脈すべての脈管疾患を診療対象(閉塞性動脈硬化症(ASO)、動脈瘤、下肢静脈瘤、シャントトラブル)に、高いレベルの医療を安心して受けられるように努力しております。

 血管外科の入院では、①慢性腎臓病で透析療法を受けており、狭窄・閉塞したシャントに対して解除(シャントPTA)の手術を受けられた患者さん、②慢性腎臓病で透析療法の準備のための血管手術(上肢の透析内シャント設置術)を受けられた患者さん、③四肢の閉塞性動脈硬化症に対してカテーテルによる血管内治療を受けられた方で皮膚潰瘍等の特定の副傷病があった患者さん、が入院されています。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし 56 12.71 9.82 0 73.79
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 9.59 - -
040150xx97x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし - - 28.41 - -
呼吸器外科では、呼吸器内科と連携して主に肺がんの外科的治療を行っています。肺がんは、組織のタイプや拡がりによって治療法が異なるため、まずは呼吸器内科を受診していただき、いくつかの検査を行い、外科的治療が最良と思われる患者さんの診療・治療を行っています。

 呼吸器外科の入院では、①肺がんに対して手術(区域、肺葉、部分)(胸腔鏡下含む)を受けられた患者さん、②気胸に対して手術を受けられた患者さん、③肺膿瘍や膿胸に対して手術を受けられた患者さん、が入院されています。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 37 11.68 12.98 0 66.73
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 6.92 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.33 - -
皮膚科では、迅速な診断・適切な治療をモットーに、すべての皮膚疾患に対応しています。また専門外来として形成外科・フットケア等を行っています。丁寧な結果説明や他科との連携を心がけ、より専門的な治療が必要な場合には、大学などの専門施設に速やかにご紹介しております。

 皮膚科の入院では、①皮膚の重症感染症である蜂巣炎(蜂窩織炎)・丹毒に対する治療を受けられた患者さん、②皮膚がんに対して腫瘍切除術を受けられた患者さん、③ウィルス感染症である帯状疱疹に対する治療を受けられた患者さんが入院されています。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 47 - 26 44 26 19 1 8
大腸癌 43 47 60 52 17 23 1 8
乳癌 30 20 - - - - 1 8
肺癌 50 15 59 122 88 37 1 8
肝癌 - - - 11 19 25 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
日本で罹患数の多い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(ステージ)ごとの症例数を集計しました。なお、再発がんは症例数のみを別に集計しています。
 がん症例数はその病院が、どの程度がん治療を積極的に行っているかを知ることができます。また、病期(ステージ)分類はその病院が、どの程度幅広いがん進行度の患者さんの診療を行っているかを知ることができます。

 当院は地域がん診療連携拠点病院として、こちらに掲載した胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がんの全てに対する治療を積極的に行っています。また様々な病期(ステージ)のがんを幅広くカバーしており、がん診療の地域中核病院としての役割を担っています。

 ※肺がんのステージⅠ・Ⅱについて、2019年度より呼吸器外科の常勤医師赴任に伴い、今まで他院へ紹介していたステージの早い肺癌治療も行うことが可能になりました。 

 *UICCとは、国際対がん連合が定めた国際的に用いられている病期分類方法です。

 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 11.00 46.31
中等症 109 15.40 77.25
重症 32 18.25 83.56
超重症 - - -
不明 - - -
肺炎は肺実質におこる感染性炎症で、市中型と院内型があります。そのうち成人の市中型肺炎(通常の社会生活を送っている人にみられる肺炎)を、重症度別に集計しました。

 重症度はA-DROP法にて分類しており、軽症、中等症、重症、超重症の4段階となります。重症度によりその病院がどのくらい重い症状の肺炎患者さんを診療しているかを知ることができます。
 当院は専門科である呼吸器内科を標榜しており、また地域中核の急性期病院として、中等症~重症クラスの患者さんを中心に診療しています。

 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 215 25.43 74.09 43.7
脳梗塞は脳の血流障害により脳が傷害を受ける疾患です。また厚生労働省人口動態統計(2024年)で死因第4位の脳血管疾患に含まれる病気です。
 症例数はその病院が、脳梗塞に対してどのくらい積極的に診療を行っているかが分かります。また発症日から3日以内の症例数が多い病院は、発症してすぐの急性期の患者さんを積極的に受け入れていることが分かります。
 当院は専門科である脳神経外科を標榜しており、また地域中核の急性期病院として、救急の脳梗塞患者さんを積極的に受け入れており、t-PAを用いた血栓溶解療法、血管内治療による血栓回収療法も行っております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方椎体固定) 199 2.31 13.6 4.52 69.98
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 142 1.55 8.38 2.82 52.69
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) 103 6.44 27.52 56.73 69.45
K0462 骨折観血的手術(前腕) 94 0.51 1.04 0 54.33
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓切除) 75 1.96 15.19 14.67 69.92
整形外科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「脊椎の後方椎体固定術」(腰部脊柱管狭窄症などに対して、脊椎の椎体を後方から固定する手術)、②「椎間板摘出術(後方摘出術)」(椎間板ヘルニアに対して、脊椎の椎弓を一部切除しヘルニアを摘出する手術など)、③「脊椎の後方又は後側方固定術」(腰部脊柱管狭窄症、頚椎症性脊髄症、後側弯症などに対して、脊椎の椎体を後方または後側方から固定する手術)、④「骨折観血的手術」(主に手の骨折などに対して、ギプス固定では治療が難しい骨折に行う外科的手術)、⑤「脊椎の椎弓切除術」(腰部脊柱管狭窄症などに対して、脊椎の椎弓を切除し圧迫されていた脊髄を除圧する手術)、となりました。
 整形外科では脊椎と上肢の手術に非常に力を注いでおり、多くの患者さんが手術を受けられています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 270 2.24 5.76 4.23 75.6
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) 62 1.15 2.63 1.56 75.23
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 59 0.64 1.14 0 66
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 51 0.39 1.24 0 63.49
K654 内視鏡的消化管止血術 43 0.79 13.02 14.55 75.88
消化器内科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「内視鏡的胆道ステント留置術」(胆のうがん・胆管がん・膵がん・胆管結石などにより閉塞してしまった胆道に内視鏡下にステントと呼ばれる金属製の筒を留置し胆道の通過性を確保する手術)、②「内視鏡的乳頭切開術」(胆管結石など対して十二指腸までチューブを挿入し、乳頭部を切開し拡げて結石を回収する手術)、③「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)」(大腸のポリープなどに対して内視鏡下に腫瘍を切除する手術)、④「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)」(③の解説と同一)、⑤「内視鏡的消化管止血術」(出血している胃や十二指腸などに対し内視鏡下にクリップや焼灼により止血する手術)、となりました。
 消化器内科では胃・大腸・胆道など様々な消化管への内視鏡的手術にも力を注いでいます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 86 1.08 2.48 0 66.42
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 77 1.31 4.51 0 63.45
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 71 2.76 11.27 2.82 72.41
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 68 0.94 2.32 0 74.75
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 39 0.46 4.08 2.56 45.82
外科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術」(腹腔鏡下に出ている腸管(脱腸)を戻して、穴を閉鎖して補強する)手術(人工補強材などを使用))、②「腹腔鏡下胆のう摘出術」(胆石性胆のう炎や胆のうポリープなどで腹腔鏡下に胆のうを摘出する手術)、③「腹腔鏡下結腸がん切除術」(大腸がんに対して腹腔鏡下に大腸を切除する手術)、④「鼠径ヘルニア手術」(出ている腸管(脱腸)を戻して、穴を閉鎖して補強する)手術(人工補強材などを使用)、⑤「腹腔鏡下虫垂切除術」(虫垂炎に対して腹腔鏡下に虫垂を切除する手術)、となりました。
 外科ではこれらの他にも様々な手術を行っています(※2022年度からは、手術支援ロボット(ダヴィンチ)を導入しています)
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 116 4.7 6.4 0 33.37
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 90 3.76 5.79 0 33.7
K867 子宮頸部(腟部)切除術 21 0 1 0 35.95
K877 子宮全摘術 21 1.29 8.71 0 58.19
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの) 21 2.57 8.19 0 52.67
産婦人科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから、①「緊急帝王切開術」(妊娠・分娩中に緊急事態が発生したため、急きょ腹部を切開しお腹の赤ちゃんを娩出させる手術)、②「選択的帝王切開術」(予め日時を決めて腹部を切開しお腹の赤ちゃんを娩出させる手術)、③「子宮頸部(腟部)切除術」(子宮頸がんに対して、子宮の入口(頸部)を切除する手術)、④「子宮全摘術」(子宮がん、子宮筋腫、子宮内膜症に対して、子宮を摘出する手術)、⑤「子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの)」(卵巣腫瘍(がんや良性腫瘍)に対して、卵巣・卵管を摘出する手術)、となりました。
 産婦人科では周産期の手術とともに婦人科疾患の手術も行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 12 0 19.17 8.33 0
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) - - - - -
K300 鼓膜切開術 - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) - - - - -
K2862 外耳道異物除去術(複雑なもの) - - - - -
小児科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの)」(保温、気道内吸引、皮膚刺激などを行い自発呼吸を誘発、マスクなどで換気を行う方法)、②「新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの)」(喉頭鏡を用いて気道吸引、気管内挿管での酸素投与、アシドーシスの補正を行う方法)、③「鼓膜切開術」(中耳炎に対して鼓膜を切開し、貯留液を排出する手術)、となりました。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 52 0.71 8.33 9.62 81.38
K1742 水頭症手術(シャント手術) 18 3.67 5.94 5.56 73.39
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 17 5.12 8.12 11.76 73.47
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 15 6.4 33.27 40 71.07
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
脳神経外科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」(軽い外傷などによりしばらく経った後に硬膜とくも膜の間にできる血腫に対して、頭蓋骨に穴をあけ血腫を抽出し洗浄する手術)、②「水頭症手術(シャント手術)」(脳に過剰に溜まった脳脊髄液を腹腔などの体内の別の場所に排出させる手術)、③「経皮的頸動脈ステント留置術(首の頸動脈狭窄に対して、カテーテルを挿入しステントを留置する手術)」、④「頭蓋内腫瘍摘出術」(開頭して腫瘍を摘出する手術)、⑤「経皮的脳血栓回収術」(カテーテルを足から挿入し、脳血管へ進めて血管を塞いでいる血栓を回収し、閉塞した脳血管を再開通させる手術)、となりました。
 脳神経外科では脳の血管内治療にも積極的に取り組んでいます。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 89 1.19 2.26 0 67.81
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 84 2 2.02 2.31 68.68
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 59 2.88 4.42 4.84 70.56
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 35 3.51 7.09 2.86 79.66
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 29 0 10.45 3.45 66.86
循環器内科で多かった手術のトップ5の集計です。

 ①「経皮的カテーテル心筋焼灼術」(心房細動などに対して、心臓の各部へ到達させたカテーテルにより不整脈に関与する部位を電気で焼灼したり冷凍させることで不整脈を抑制する手術)、②「四肢の血管拡張術・血栓除去術」(四肢の閉塞性動脈硬化症などの狭窄・閉塞部に対し、血管内に進めたバルーンカテーテルにより拡張させる手術)③「経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの)」(冠動脈まで進めたカテーテルを用いてバルーンと呼ばれる風船で冠動脈狭窄部の拡張を図った後、再狭窄を防ぐためステントと呼ばれる金属製の筒を留置する手術)、④「ペースメーカー移植術」(失神などの症状を伴う完全房室ブロックや洞不全症候群などに対し、心臓に電気刺激を与えて心拍動を起こさせるペースメーカーを皮下に移植する手術)、 ⑤「経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)」(③の解説と同一)、となりました。
 循環器内科ではカテーテルによる血管内治療へ積極的に取り組んでいます。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 22 20.64 20.09 4.88 71.68
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
K6121ロ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴うもの) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
腎臓内科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの)」、②「経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)」、③「末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴うもの)」、となりました。
①②③については、腎臓内科入院中の慢性腎不全患者さんに対する血管外科の手術となります。詳しくは血管外科のコメント欄をご覧ください。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 109 1.25 4.66 0.92 74.15
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 93 1.02 6.95 0 69.52
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) 28 1 4.68 0 73.71
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 26 1.23 2.12 0 58.27
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 1.33 7.96 0 68.38
泌尿器科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「経尿道的膀胱がん手術」(膀胱がんに対して、膀胱鏡を使用し切除を行う経尿道的切除術(TUR-BT))、②「前立腺がん手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)」(前立腺がんに対し、内視鏡手術用支援機器(ダヴィンチ)で前立腺を摘出する手術)、③「経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの)」(前立腺肥大症に対して、内視鏡を尿道内に挿入し、肥大した前立腺を切り取る手術(TUR-P))④「経尿道的尿路結石レーザー砕石除去術」(腎結石や尿管結石に対して、経尿道的に尿管鏡を操作しレーザーにて砕石し除去する手術(TUL))、⑤「経尿道的尿管ステント留置術」(結石、前立腺肥大症、尿管狭窄などに対して、尿道からカテーテルの一種(ステント)を挿入し、狭窄を取り除いたり、尿の通り道を確保する手術)、となりました。
 泌尿器科では、前立腺に加え、腎臓、膀胱の内視鏡手術用支援機器(ダヴィンチ)治療へ積極的に取り組んでいます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 409 1.1 1 0 75.52
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) 56 1.84 1.04 0 76.16
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 14 1 3 0 69.29
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) - - - - -
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) - - - - -
眼科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)または(縫着レンズを挿入)」(白内障に対して、水晶体を超音波で破砕吸引し、その嚢内に眼内レンズを挿入し固定する手術)、②「緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術)」(①の手術内で行われる緑内障の対する手術)③「硝子体茎顕微鏡下離断術」(硝子体出血や網膜前膜などに対して、目の中に小さな穴をあけ、手術器具を入れて出血などで混濁した硝子体や膜様組織の切除を行う手術)、となりました。
白内障は非常に多くの患者さんが手術を受けられています。

 2023年度より、硝子体に関する手術にも取り組んでおります。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 37 0.89 5.97 0 26.86
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 28 0.07 4.5 0 41.32
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) - - - - -
K3892 声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡によるもの) - - - - -
 耳鼻咽喉科で多かった手術のトップ5の集計です。 

 多いものから①「口蓋扁桃摘出術」(慢性扁桃炎などに対して、口蓋扁桃を扁桃被膜ごと前後の口蓋弓粘膜より剥離し摘出する手術)、②「扁桃周囲膿瘍切開術」(扁桃周囲膿瘍に対して、膿瘍を穿刺し膿を吸引したあとに、残っている膿を切開して取り除く手術)、③「内視鏡下副鼻腔手術3型(選択的・複数洞)」(慢性副鼻腔炎に対して、前・後篩骨洞、前頭洞、上顎洞、蝶形骨洞のうち2つ以上を対象に鼻内の内視鏡下のもと自然口を開大する手術)、となりました。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 48 0.08 1.19 1.72 69.58
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 32 2.47 9.09 3.85 74.84
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 18 0.17 1 0 71.83
K6147 血管移植術(その他の動脈) 12 4.08 29.5 25 71.92
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 11 3.27 8.82 0 81.09
血管外科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「経皮的透析シャント拡張術・血栓除去術」(慢性腎不全の患者さんが、透析療法時に必要なシャントとよばれる上肢の動脈と静脈の吻合部の狭窄や閉塞を、血管内に進めたバルーンカテーテルにより拡張させる手術)、②「四肢の血管拡張術・血栓除去術」(四肢の閉塞性動脈硬化症などの狭窄・閉塞部に対し、血管内に進めたバルーンカテーテルにより拡張させる手術)、③「末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの)」(動脈と静脈を皮膚の下でつなぎ合わせる手術)、④「血管移植術(その他の動脈)」(下肢の閉塞性動脈硬化症などに対して、下肢の動脈を人工血管などを使用しつなぎ合わせる手術)、⑤「ステントグラフト内挿術(腹部大動脈)」(カテーテルでステントグラフトを挿入し、動脈瘤内に留置して破裂を防ぐ手術)、となりました。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 39 1.54 10.97 0 73.64
K5142 肺悪性腫瘍手術(区域切除) - - - - -
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
K5111 肺切除術(楔状部分切除) - - - - -
K5141 肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - -
呼吸器外科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「肺がん切除術(胸腔鏡補助下含む)」(肺がんに対して、肺葉を切除する手術)、②「肺がん切除術(胸腔鏡補助下含む)」(肺がんに対して、区域を切除する手術)、③「胸腔鏡下肺切除術(部分切除)」(気胸等に対して部分的に切除する手術)となりました。
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 13 17.77 22.31 2.31 69
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩) - - - - -
K0871 断端形成術(骨形成を要するもの)(指)(足) - - - - -
K0053 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4㎝以上) - - - - -
皮膚科で多かった手術のトップ5の集計です。

 多いものから①「四肢の血管拡張術・血栓除去術」(下肢の閉塞性動脈硬化症などの狭窄・閉塞部に対し、血管内に進めたバルーンカテーテルにより拡張させる手術)、②「皮膚がん切除術(単純切除)」(皮膚がんに対して腫瘍を切除する手術)、③「四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩)」(脂肪腫などを切除する手術)、となりました。         
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 13 0.54 4.08 0 65.46
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
腫瘍内科で多かった手術のトップ3の集計です。

 多いものから①「抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置」(皮膚の下に埋め込んで薬剤や高カロリー輸液を点滴する際に行う手術)、②「中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合」(①と同様の手術)、③「胸水・腹水濾過濃縮再静注法」、となりました。         
 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 19 0.18
180010 敗血症 同一 32 0.31
異なる 49 0.47
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.14
異なる - -
当院は地域中核の急性期病院として、重症の患者さんを多く受け入れています。その中で見られる重症疾患の合併症である「播種性血管内凝固症候群」、「敗血症」、「その他の真菌症」について集計しました。

・「播種性血管内凝固症候群」は、出血箇所でしか起こらない血液凝固が、種々の基礎疾患により様々な場所で無秩序に起こってしまう重篤な疾患です。
・「敗血症」は、体内の細菌感染巣から持続的または継続的に病原菌やその毒素が血液中に移行し、臓器障害を引き起こした重篤な状態です。
・「その他の真菌症」は、カビや酵母などの原生生物により引き起こされた感染症で詳細が不明なものです。

 「手術・処置等の合併症」についても集計しました。これは手術・処置などの後に、それがもととなって起こる疾患群です。一般的にこれらの発症率は少ない方が望ましいと言われています。(ゼロにすることは難しいとも言われています。)また、重症の患者さんを多く受け入れている病院では、発症率が高くなる可能性があります。
 当院では患者さんに安心して入院して頂けるように、医療安全管理に積極的に取り組んでおります。今後も引き続きこれらの疾患の発生が減少するよう努力して参ります。

 *10症例未満は個人情報保護のため、「-」で表示しています。

 *入院契機と傷病名が同一のものは、他院からの転院例も含まれており、必ずしも当院で発症したものとは限りません。

 *入院契機と傷病名が異なるものには、もともとこれらに陥りやすい疾患の症例も含まれています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1,667 1,616 96.94
肺血栓塞栓症は肺の血管に血のかたまり(血栓)が詰まり、突然の呼吸困難、胸痛、心停止を起こす可能性がある病気です。
手術後や長期で寝たきりの患者さんは、血栓ができやすく発生リスクが高くなると考えられています。また、肺血栓塞栓症は死亡するリスクが高い病気のため、予防として適切な対策を行うことが重要となります。
予防対策としてガイドラインに基づいた弾性ストッキングの着用、フットポンプの使用、抗凝固薬の投与が行われているのかを評価する指標になります。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
5,694 5,318 93.40
広域抗菌薬を使用する際には、血液培養検査を行うことが望ましいとされています。また血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セットで行うことが推奨されています。
 2セット実施率が高いとより精度の高い培養結果が得られるため、全体像に加え、治療に有効な抗菌薬を選択することができます。血液培養が2セット以上実施されたかを評価する指標になります。

*外来データ含む。

当院では※ICT(感染対策チーム)/※AST(抗菌薬適正使用支援チーム)が随時介入を行い、抗菌薬の適正使用や必要な検査等について主治医と連携して感染症治療の支援に向けて活動しています。

※ICT…院内の感染管理活動を組織横断的に行うため、多職種が関連したチーム(医師、看護師、検査技師、薬剤師)
※AST…院内の抗菌薬使用を適切に導くため、多職種が関連したチーム(医師、看護師、検査技師、薬剤師)
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
534 464 86.89
広域スペクトル抗菌薬は広範囲の細菌に対して効果が期待できます。しかし、広域抗菌薬を使用し続けると薬剤耐性菌が増え、治療する選択の幅が小さくなってしまいます。
 抗菌薬を適正に使用するためには、細菌培養を行い、どのような細菌が原因か把握することが重要となります。
広域スペクトル抗菌薬を開始する前に培養検査が行われているかを調べることで、適正に使用されているのかを評価する指標になります。

当院では※ICT(感染対策チーム)/※AST(抗菌薬適正使用支援チーム)が随時介入を行い、抗菌薬の適正使用や必要な検査等について主治医と連携して感染症治療の支援に向けて活動しています。

※ICT…院内の感染管理活動を組織横断的に行うため、多職種が関連したチーム(医師、看護師、検査技師、薬剤師)
※AST…院内の抗菌薬使用を適切に導くため、多職種が関連したチーム(医師、看護師、検査技師、薬剤師)
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
109,639 235 2.14
入院中の転倒・転落の原因は、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなど様々なものがあります。転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。
こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒・転落による傷害予防につながります。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
109,639 85 0.78
患者さんが転倒・転落に至るのは、入院そのものがもたらす環境の変化や疾病・治療・手術の影響によるものなど、原因は様々です。インシデント影響度分類レベル 3b以上とは損傷レベルの高いもの(手術や大きな処置を必要とする)を指します。この指標は、病院として転倒・転落予防の取り組みを効果的に行えているかどうかを表す標になります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
2,133 2,088 97.89
手術後に、手術部位感染(Surgical Site Infection:SSI)が発生すると、入院期間が延長し、入院医療費も有意に増大します。SSIを予防する対策の一つとして、手術前後の抗菌薬投与があり、手術開始から終了後2~3時間まで、血中および組織中の抗菌薬濃度を適切に保つことで、SSIを予防できる可能性が高くなります。このため手術執刀開始の1時間以内に、適切な抗菌薬を静注することで、SSIを予防し、入院期間の延長や医療費の増大を抑えることができると考えられています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
106,376 17 0.02
褥瘡とは、寝たきりなど長時間同じ体勢が続くことで圧迫された部分の血流が悪くなることや、摩擦によりただれや傷ができてしまう病気です。
 褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標としてとらえられています。褥瘡は、患者さんのQOL(生活の質)の低下をきたすとともに、治癒が長期にわたることにより、結果的に入院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
5,846 5,732 98.05
栄養アセスメントとは、個人や集団の栄養状態を客観的に評価することです。
栄養スクリーニング(低栄養のリスクがある患者さんを特定するための初期的な評価方法)で抽出された患者さんに対して管理栄養士が身体示標、食事摂取量などを総合的に判断し適切な栄養ケア計画を立案しています。
 早期に低栄養リスクを評価し適切な介入を行うことで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
109,639 6,100 5.56
身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。施設や医療機関などで、患者を、「治療の妨げになる行動がある」、あるいは「事故の危険性がある」という理由で、安易にひもや抑制帯、ミトンなどの道具を使用して、患者をベッドや車椅子に縛る等の身体的拘束は慎むべきものです。
更新履歴
2025/9/26
令和6年度病院指標を公開しました。