平成27年度 済生会川口総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 1340 204 294 547 697 1004 2029 2961 1487 178
　平成２７年度中に当院を退院された患者さん（＊）の年齢を１０歳刻みで集計しました。退院患者さんの年齢構成を調べると、その病院の特徴がある程度分かります。
　当院は地域医療支援病院となっており、幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいております。また地域がん診療連携拠点病院となっており、がん診療を中心とした医療を行っていることから、６０代以上の患者さんが多い傾向にあります。一方で地域周産期母子医療センターとなっており、周産期医療に力を入れているため、新生児・乳幼児の患者さんも比較的多くいらっしゃいます。
　＊…ＤＰＣ（疾患と手術処置の組み合わせによる診断群分類）の対象となった患者さんを集計。特に問題のない出産などＤＰＣの対象とならない期間がある患者さんは含まれていません。また年齢は入院された時点で集計しています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）ファイルをダウンロード
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
070343XX01X0XX 脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎　脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）　前方椎体固定等　手術・処置等２　なし 203 19.6 23.3 2.0% 68.8
070350XX97XXXX 椎間板変性、ヘルニア　その他の手術あり 114 12.7 17.6 3.0% 47.2
070343XX97X0XX 脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎　その他の手術あり　手術・処置等２　なし 87 15.8 18.4 2.0% 69.0
　整形外科では、専門性を高めるため特に脊椎・脊髄の病気やケガ、上肢（肩から指先まで）の病気やケガに絞って診療を行っています。
　今回、整形外科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。腰部脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症に対して椎体を後方や前方などから固定する手術（後方椎体間固定術など）を受けられた患者さん、椎間板ヘルニアの手術を受けられた患者さん、腰部脊柱管狭窄症に対して脊椎の椎弓を切除や形成し圧迫されていた脊髄を除圧する手術（椎弓切除術など）を受けられた患者さんが、非常に多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060340XX03X00X 胆管（肝内外）結石、胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　手術・処置等２　なし　副傷病なし 69 14.3 10.9 1.0% 74.2
060050XX97X0XX 肝・肝内胆管の悪性腫瘍（続発性を含む。）　その他の手術あり　手術・処置等２　なし 52 10.2 12.0 0.0% 73.0
060102XX99XXXX 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患　手術なし 50 7.9 7.9 0.0% 68.1
　消化器内科では、1：Ｃ型とB型慢性肝炎、肝硬変の抗ウイルス療法（肝硬変、肝がんの予防のために）、2：肝がんの内科的治療（ラジオ波焼灼術、エタノール注入療法、肝動脈、塞栓術、抗がん剤治療など）、3：食道、胃や大腸の早期がんに対する内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術（内視鏡でがんを切除する方法）、4：消化器がんの抗がん剤治療に、力を入れています。
　今回、消化器内科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。特に総胆管結石性胆管炎・胆管結石症・急性胆管炎の患者さん、肝細胞がんに栄養を送っている動脈へ抗がん剤を注入しかつ塞栓する手術（経動脈性化学塞栓術）を受けられた患者さん、大腸憩室出血・大腸憩室炎の患者さんが、多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060335XX0200XX 胆嚢水腫、胆嚢炎等　腹腔鏡下胆嚢摘出術等　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし 63 6.3 7.8 0.0% 55.6
060035XX0100XX 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし 47 16.3 17.4 0.0% 72.4
060210XX9910XX ヘルニアの記載のない腸閉塞　手術なし　手術・処置等１　あり　手術・処置等２　なし 43 12.7 13.8 0.0% 67.8
　外科では、成人の消化器・乳腺・一般外科領域の疾患を診療しています。具体的には食道・胃・小腸・大腸の良性疾患（胃潰瘍、胃ポリープなど）、悪性疾患（胃がん、大腸がんなど）、および肝・胆道・膵疾患（胆石症、肝がん、胆道がん、膵がんなど）、さらに乳がん・ヘルニア・虫垂炎・痔核・痔瘻などです。
　今回、外科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。特に胆石性胆のう炎や胆のうポリープなどのため腹腔鏡下に胆のう摘出術を受けられた患者さん、大腸（結腸）がんに対して腹腔鏡下や開腹下に大腸（結腸）切除術を受けられた患者さん、術後の腸閉塞などのために特別な処置（イレウスチューブ挿入）が必要とされた患者さんが、多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
120180XX01XXXX 胎児及び胎児付属物の異常　子宮全摘術等 118 7.8 9.9 0.0% 33.3
120010XX99X50X 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２　５あり　副傷病なし 52 4.8 5.2 0.0% 64.3
120140XXXXXXXX 流産 43 2.1 2.3 0.0% 34.1
　産婦人科では、1：周産期領域（妊娠分娩管理、妊娠合併症など）、2：生殖医学領域（不妊症、不育症、思春期、更年期など）、3：婦人科疾患（良性・悪性腫瘍、子宮内膜症、感染症など）を診療しています。
　今回、産婦人科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。当院は地域周産期母子医療センターでもあり帝王切開を必要とする出産（前回が帝王切開の出産・お腹の中の赤ちゃんが骨盤位（逆児）など）の患者さん、卵巣癌の化学療法を受けられた患者さん、流産にともなう手術が必要だった患者さんが、多く入院されています。
　＊特に問題のない通常分娩は、集計元データとなったＤＰＣ制度の対象となりませんので、今回の集計には含まれていません。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040080X1XXX0XX 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎（１５歳未満）　手術・処置等２　なし 241 6.8 5.7 0.0% 2.6
140010X199X00X 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重２５００ｇ以上）　手術なし　手術・処置等２　なし　副傷病なし 228 5.3 6.2 3.0% 0.0
040070XXXXX0XX インフルエンザ、ウイルス性肺炎　手術・処置等２　なし 92 6.8 5.5 0.0% 2.0
　小児科では、出生直後の新生児からおおむね中学生くらいまでの患者さんにおこる急性疾患や慢性疾患の急性期の疾患を主に診療しています。
　今回、小児科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。特に肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎などの呼吸器疾患（インフルエンザやウイルス性肺炎を除く）の患者さん、インフルエンザやウイルス性肺炎（ＲＳウイルス・ヒトメタニューモウイルスなど）の患者さんが、多く入院されています。また当院は地域周産期母子医療センターでもあるため、集中管理が必要な通常より低い体重で産まれた新生児の患者さんも、多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060X099030X 脳梗塞（ＪＣＳ１０未満）　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　３あり　副傷病なし 97 18.9 18.1 24.0% 69.5
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　手術・処置等２　なし　副傷病なし 47 10.0 10.0 6.0% 74.1
010040X099X00X 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（ＪＣＳ１０未満）　手術なし　手術・処置等２　なし　副傷病なし 43 20.1 19.3 42.0% 62.9
　脳神経外科では、脳出血や脳梗塞（脳血栓）、クモ膜下出血（脳動脈瘤の破裂）、未破裂脳動脈瘤、頚動脈狭窄症、原発性や転移性の脳腫瘍、頭部外傷（頭や顔のケガ）、てんかん（ケイレン）、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、先天性水頭症などの病気を診療しています。そのため救急車で運ばれてくる患者さんを診ることが多い診療科です。
　今回、脳神経外科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。脳梗塞に対して脳保護剤が使用された患者さん、頭蓋・頭蓋内損傷による慢性硬膜下血腫のため血腫を除去する手術（慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術など）を受けられた患者さん、脳内出血の患者さんが、特に多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040XX9904XX 肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　４あり 76 14.0 13.4 1.0% 69.2
040080X099X0XX 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎（１５歳以上）　手術なし　手術・処置等２　なし 49 12.5 14.3 2.0% 74.6
040040XX9908XX 肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　８あり 38 14.4 11.6 0.0% 66.6
　呼吸器内科では、近年増加傾向の肺がんをはじめとして、幅広い呼吸器疾患を診療しています。呼吸器専門医が常勤しており、 近郊の医療施設からの紹介入院患者さんの比重も大きくなっております。
　今回、呼吸器内科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。肺がんに対する化学療法を受けられた患者さん、成人の肺炎の患者さんが、特に多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050070XX01X0XX 頻脈性不整脈　経皮的カテーテル心筋焼灼術　手術・処置等２　なし 147 5.7 5.7 1.0% 63.4
050050XX0200XX 狭心症、慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈形成術等　手術・処置等１　なし、１・２あり　手術・処置等２　なし 134 4.3 4.9 1.0% 68.5
050050XX99100X 狭心症、慢性虚血性心疾患　手術なし　手術・処置等１　１あり　手術・処置等２　なし　副傷病なし 101 3.3 3.1 8.0% 66.1
　循環器内科では、狭心症や心筋梗塞などをさまざまな方式で診断し、必要に応じて専門医・認定医がカテーテルにより治療しております。 不整脈治療では、徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療に加え、発作性心房細動などの著しい動悸発作、あるいは突然死の原因となる頻拍性不整脈に対しての根治療法である、 カテーテル心筋焼灼術（カテーテルアブレーション）を専門医が行っております。
　今回、循環器内科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。頻拍性不整脈の根治療法であるカテーテル心筋焼灼術（カテーテルアブレーション）を受けられた患者さん、狭心症や無症候性心筋虚血に対してカテーテルによる血管内治療（経皮的冠動脈形成術）を受けられた患者さん、狭心症や心筋梗塞や無症候性心筋虚血に対して心臓カテーテル検査による診断や治療後のフォローアップを受けられた患者さんが、特に多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
100070XXXXXXXX ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。） 278 12.8 15.3 1.0% 64.7
100060XXXXXXXX １型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。） 23 12.5 14.3 4.0% 60.1
100180XX99000X 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし　副傷病なし 16 5.1 6.5 0.0% 49.2
　糖尿病・内分泌内科では、糖尿病の教育入院から、血管障害の診断・治療まで一貫して行っております。また甲状腺・下垂体・副腎疾患の診断・治療もしております。
　 今回、糖尿病・内分泌内科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。我が国の成人の糖尿病のほとんどである２型糖尿病や主に若年に突然発症する１型糖尿病、それらにに対する「糖尿病教育入院（糖尿病を十分に理解していただき、前向きに治療に専念していただくためのもの）」の患者さんが、特に多く入院されています。また、原発性アルドステロン症などの副腎皮質機能亢進症の患者さんも入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし　副傷病なし 79 11.5 13.6 6.0% 68.2
110280XX99010X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　１あり　副傷病なし 56 15.3 15.4 5.0% 68.3
110280XX02X10X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　動脈形成術、吻合術　その他の動脈等　手術・処置等２　１あり　副傷病なし 24 33.3 33.7 8.0% 69.2
　腎臓内科では、軽度から重度の腎障害まで一貫した診療を行っています。 腎臓病での生活指導や食事療法、血圧管理を行いつつ合併症の予防にこころがけています。また、 病態が重症化した場合には透析療法の導入から維持管理も責任をもって行っています。
　今回、腎臓内科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。トップ３は全て慢性腎臓病の患者さんのグループでした。その中でさらに詳しく見ていきますと多い症例から、①透析療法がまだ必要とされなかった患者さん、②透析療法が必要な患者さん、③透析療法が必要でかつ透析導入のための手術（上肢のシャント作成術）を受けられた患者さんの順となります。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
11012XXX040X0X 上部尿路疾患　体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき）　手術・処置等１　なし　副傷病なし 85 2.0 2.9 1.0% 55.7
110070XX0200XX 膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　手術・処置等１　なし　手術・処置等２　なし 74 6.3 7.6 0.0% 73.8
110200XX02XXXX 前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術 16 6.9 10.3 0.0% 74.0
　泌尿器科では、特にがん治療、尿路結石、前立腺肥大症を中心に診療をおこなっています。プライマリーケア（総合的な医療）から先進医療まで、地域の皆さんから安心していただける診療体制をめざしており、また地域の中核病院として大病院にはないアットホームで、きめの細やかなケアが提供できるよう心がけております。
　今回、泌尿器科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。腎結石や尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術を受けられた患者さん、膀胱がんに対して膀胱鏡を使用した経尿道的切除術（ＴＵＲ－ＢＴ）を受けられた患者さん、前立腺肥大症に対して内視鏡を使用した経尿道的切除術（ＴＵＲ－Ｐ）を受けられた患者さんが、特に多く入院されています。
　＊前立腺がん診断のために前立腺生検で入院される患者さんも多くいらっしゃいますが、集計元データとなったＤＰＣ制度の制約のため、今回の集計には含まれておりません。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020180XX97X0X0 糖尿病性増殖性網膜症　手術あり　手術・処置等２　なし　片眼 24 8.2 8.6 0.0% 59.7
020220XX97XXX0 緑内障　手術あり　片眼 ‐ ‐ 9.6 ‐ ‐
020150XX97XXXX 斜視（外傷性・癒着性を除く。）　手術あり ‐ ‐ 3.4 ‐ ‐
　眼科では、白内障、糖尿病網膜症、緑内障、斜視、ぶどう膜炎などについて、診療を行ています。また当科は東京女子医科大学眼科の関連施設となっており、特に専門的な検査・治療が必要な場合にはスムーズにご紹介しています。
　今回、眼科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。糖尿病の合併症の１つである糖尿病性増殖性網膜症の患者さん、緑内障や斜視の手術を受けられた患者さんが入院されています。
　＊１０症例未満は個人情報保護のため、「－」で表示しています。
　＊眼科では白内障手術で入院される患者さんが非常に多くいらっしゃいますが、集計元データとなったＤＰＣ制度の制約のため、今回の集計には含まれておりません。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
030428XXXXXXXX 突発性難聴 61 10.0 9.6 0.0% 56.5
030240XX99XXXX 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎　手術なし 42 6.1 5.5 0.0% 39.7
030400XX99XXXX 前庭機能障害　手術なし 41 6.0 5.3 0.0% 62.2
　耳鼻咽喉科では、以下のさまざまな疾患に関して診療を行っています。鼻疾患（アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎等）、 耳疾患（中耳炎・めまい・難聴等）、 頚部疾患（頚部腫瘍・唾液腺疾患・甲状腺疾患等）、 神経疾患（味覚嗅覚障害・顔面神経麻痺等）など。
　今回、耳鼻咽喉科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。原因不明に突然耳が聞こえなくなる突発性難聴の患者さん、扁桃周囲膿瘍・急性扁桃炎・急性咽頭喉頭炎の患者さん、前庭機能障害（メニエール病や良性発作性頭位めまい症など）の患者さんが、特に多く入院されています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
070520XX97XXXX リンパ節、リンパ管の疾患　手術あり 125 8.2 10.6 1.0% 58.7
110280XX02X00X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　動脈形成術、吻合術　その他の動脈等　手術・処置等２　なし　副傷病なし 76 4.4 9.7 0.0% 70.5
050180XX97XX0X 静脈・リンパ管疾患　その他の手術あり　副傷病なし 53 2.4 3.5 0.0% 66.2
　血管外科は、すべての脈管疾患を診療対象に、高いレベルの医療を安心して受けられるように努力しております。また内部にリンパ浮腫部門があり、血管外科医師、形成外科医師、リンパドレナージセラピスト、理学療法士、管理栄養士が専門チームとして治療に携わっています。
　今回、血管外科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。下肢リンパ浮腫対して顕微鏡下リンパ管細静脈吻合術（ＬＶＡ）を受けられた患者さん、慢性腎不全となり透析療法の準備のための血管手術（上肢のシャント作成術）を受けられた患者さん、下肢静脈瘤に対して静脈抜去術・下肢静脈瘤血管内焼灼術・静脈瘤切除術を受けられた患者さんが、多く入院されています。
　＊「ＤＰＣ名称」の「手術・処置等」や「副傷病」とは、厚生労働省が似た症例をグループ化して「ＤＰＣコード」を定める際に、グループを分けるポイントとなった特定の処置や併存症などのことです。（主傷病と主手術は除く。）そのため各ＤＰＣコードで対象となる処置や併存症が異なります。特定の処置や併存症などが「あり」の場合は、その内容をこちらの解説欄に記載しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
080020XXXXXXXX 帯状疱疹 20 8.0 9.0 0.0% 67.8
080011XX99XXXX 急性膿皮症　手術なし ‐ ‐ 12.0 ‐ ‐
080090XXXXXXXX 紅斑症 ‐ ‐ 10.6 ‐ ‐
　皮膚科では迅速な診断・適切な治療をモットーに、すべての皮膚疾患に対応しています。また専門外来として形成外科・フットケア・乾癬を行っています。丁寧な結果説明や他科との連携を心がけ、より専門的な治療が必要な場合には、大学などの専門施設に速やかにご紹介しております。
　今回、皮膚科で患者さんが多かったトップ３の疾患群を集計しました。帯状疱疹の患者さんが比較的多く入院されています。
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初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 90 32 48 49 ‐ ‐ 1 第7版
大腸癌 43 55 66 55 15 11 1 第7版
乳癌 20 24 ‐ ‐ ‐ ‐ 1 第7版
肺癌 ‐ ‐ 50 159 14 ‐ 1 第7版
肝癌 ‐ 31 38 11 ‐ 46 1 第7版
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
　日本で現在罹患数の多い５つのがん（胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん）の病期（ステージ）ごとの症例数を集計しました。なお、再発がんは症例数のみを別に集計しています。
　がん症例数はその病院が、どの程度がん治療を積極的に行っているかを知ることができます。また、病期分類はその病院が、どの程度幅広い診療を行っているかを知ることができます。
　当院は地域がん診療連携拠点病院として、こちらに掲載した胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がんの全てに対する治療を積極的に行っています。また様々なステージのがんを幅広くカバーしており、がん診療の地域中核病院としての役割を担っています。
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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
重症度 0 19 8.2 52.7
重症度 1 36 16.0 78.1
重症度 2 38 17.1 79.9
重症度 3 25 15.8 82.3
重症度 4 ‐ ‐ ‐
重症度 5 ‐ ‐ ‐
不明 ‐ ‐ ‐
　肺炎は肺実質におこる感染性炎症で、市中型と院内型があります。そのうち成人の市中型肺炎（通常の社会生活を送っている人にみられる肺炎）を、重症度別に集計しました。重症度はＡ－ＤＲＯＰ法にて分類しており、０が軽症、1～2が中等症、3が重症、4以上が超重症となります。重症度はその病院が、どのくらい重い症状の肺炎患者さんを診療しているかを知ることができます。
　当院は専門診療科である呼吸器内科を標榜しており、また地域中核の急性期病院として、中等症～重症の患者さんを中心に診療を行っています。
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脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - ‐ ‐ ‐ ‐
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - ‐ ‐ ‐ ‐
I63$ 脳梗塞 3日以内 171 23.0 70.9 34.0%
その他 ‐ ‐ ‐ ‐
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 ‐ ‐ ‐ ‐
その他 10 12.3 68.9 0.0%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの - ‐ ‐ ‐ ‐
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - ‐ ‐ ‐ ‐
I679 脳血管疾患，詳細不明 - ‐ ‐ ‐ ‐
　脳梗塞は脳の血流障害により脳が破壊される疾患です。また厚生労働省死因統計（2015年度）第４位の脳血管疾患に含まれる病気で、罹患される方が多くなっています。今回、脳梗塞に関連する疾患ごとの症例数を集計しました。
　症例数はその病院が、脳梗塞に対してどのくらい積極的に診療を行っているかが分かります。また発症日から３日以内の症例数が多い病院は、発症してすぐの急性期の患者さんを積極的に受け入れていることが分かります。
　当院は専門診療科である脳神経外科を標榜しており、また地域中核の急性期病院として、救急の脳梗塞患者さんを受け入れて診療を行っています。
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診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（後方椎体固定） 248 2.8 17.5 2.0% 68.9
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（多椎間又は多椎弓の場合を含む。）（椎弓形成） 133 2.7 16.0 8.0% 69.6
K1342 椎間板摘出術（後方摘出術） 114 2.1 9.6 3.0% 49.8
　今回、整形外科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「後方椎体固定術」（腰部脊柱管狭窄症などに対して、脊椎の椎体を後方から固定する手術）、②「椎弓形成術」（腰部脊柱管狭窄症などに対して、脊椎の椎弓を切除や形成し圧迫されていた脊髄を除圧する手術）、③「椎間板後方摘出術」（椎間板ヘルニアに対して、脊椎の椎弓を一部切除しヘルニアを摘出する手術など）となりました。整形外科では脊椎手術にとても力を注いでおり、たくさんの患者さんが手術を受けられています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２センチメートル未満） 59 2.2 1.8 0.0% 69.3
K6532 内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層） 50 1.0 6.6 0.0% 71.4
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 50 7.7 16.7 8.0% 74.4
　今回、消化器内科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）」（大腸のポリープなどに対して大腸の内視鏡下に腫瘍を切除する手術）、②「内視鏡的胃早期悪性腫瘍粘膜下層切除術」（早期の胃がんに対して胃の内視鏡下に通常よりも深い粘膜下層からがんを切除する手術）、③「内視鏡的胆道ステント留置術」（胆のうがん・胆管がん・膵がん・胆管結石などにより閉塞してしまった胆道に、内視鏡下にステントと呼ばれる金属製の筒を留置し胆道を確保する手術）となりました。消化器内科では胃・大腸・胆道など様々な消化管への内視鏡的手術にも力を注いでおります。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術（鼠径ヘルニア） 127 0.5 2.4 0.0% 66.1
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 68 1.4 4.9 0.0% 57.6
K7193 結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術） 38 8.1 21.3 8.0% 57.6
　今回、外科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「鼠径ヘルニア手術」（鼠径部にできたヘルニアのうを切り離し後壁を形成して再発を防ぐ手術）、②「腹腔鏡下胆嚢摘出術」（胆石性胆のう炎や胆のうポリープなどで腹腔鏡下に胆のうを摘出する手術）、③「結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術）」（大腸がんに対して腹腔鏡下や開腹下に大腸を切除する手術）となりました。外科では、これらを含め様々な手術を行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術（選択帝王切開） 103 2.4 5.8 0.0% 33.2
K8981 帝王切開術（緊急帝王切開） 84 2.8 6.6 0.0% 33.1
K877 子宮全摘術 48 1.1 8.2 0.0% 53.2
　今回、産婦人科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「選択的帝王切開」（予め日時を決めて腹部を切開しお腹の赤ちゃんを娩出させる手術）、②「緊急帝王切開」（分娩中に緊急事態が発生したため、急きょ腹部を切開しお腹の赤ちゃんを娩出させる手術）、③「子宮全摘術」（子宮筋腫や子宮頚部異形成に対して、子宮を摘出する手術）となりました。産婦人科では周産期の手術とともに、婦人科疾患の手術も行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術（仮死第１度のもの） 17 0.0 16.9 24.0% 0.0
K300 鼓膜切開術 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐
K9132 新生児仮死蘇生術（仮死第２度のもの） ‐ ‐ ‐ ‐ ‐
　今回、小児科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「新生児仮死蘇生術（仮死第１度のもの）」（新生児にみられる呼吸循環不全を主徴とする症候群を新生児仮死といい、その児を蘇生させる特別な手技。Apgar score　4～6点の重症度に相当。）、②「鼓膜切開術」（中耳炎などで鼓膜を切開し排膿や排液を目的とする手術）、③「新生児仮死蘇生術（仮死第２度のもの）」（①と同様の特別な手技。①より重篤な新生児に対するもの。Apgar score　3点以下に相当。）となりました。当院は地域周産期母子医療センターであり、小児科では新生児の重篤な状態である仮死へ対応しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 45 0.6 8.5 4.0% 75.0
K1781 脳血管内手術（１箇所） 31 2.1 27.2 29.0% 61.1
K1783 脳血管内手術（脳血管内ステントを用いるもの） 13 1.9 25.3 38.0% 64.7
　今回、脳神経外科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」（軽い外傷などによりしばらく経った後に硬膜とくも膜の間にできる血腫に対して、頭蓋骨に穴をあけ抽出し洗浄する手術）、②「脳血管内手術（１箇所）」（脳動脈瘤などに対して、脳血管内に進めたカテーテルよりプラチナコイル等を脳動脈瘤内に挿入し破裂を防ぐ手術）、③「脳血管内手術（脳血管内ステントを用いるもの）」（頭蓋内の椎骨動脈や内頸動脈の狭窄に対して、脳血管内に進めたカテーテルを用いてステントと呼ばれる金属製の筒で拡大を図り血管の形成を行う手術）となりました。脳神経外科では脳の血管内治療にも積極的に取り組んでいます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの） 116 2.5 3.9 1.0% 69.4
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの） 114 2.0 2.8 0.0% 64.6
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術（その他のもの） 36 2.7 3.2 3.0% 60.8
　今回、循環器内科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの）」（狭心症などに対して、冠動脈まで進めたカテーテルを用いてバルーンと呼ばれる風船で冠動脈狭窄部の拡張を図った後、再狭窄を防ぐためステントと呼ばれる金属製の筒を留置する手術）、②「経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの）」、③「経皮的カテーテル心筋焼灼術（その他のもの）」（心房細動や発作性上室頻拍などに対して、心臓の各部へ到達させたカテーテルから不整脈に関する部位へ電流などを与え破壊する手術）となりました。循環器内科ではカテーテルによる血管内治療へ積極的に取り組んでいます。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 39 15.3 13.4 5.0% 68.7
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 18 5.8 9.7 0.0% 69.1
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐
　今回、腎臓内科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「内シャント設置術」、②「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」、③「胸水・腹水濾過濃縮再静注法」（利尿剤投与などでコントロールできない難治性胸水・腹水に対し、胸腔・腹腔穿刺により採取した胸水・腹水をろ過濃縮し静脈内に点滴注入する療法。）となりました。①「内シャント設置術」、②「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」については、腎臓内科入院中の透析療法の慢性腎不全患者さんに対する血管外科の手術となります。詳しくは血管外科のコメントをご覧ください。
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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） 85 0.0 1.0 1.0% 55.7
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの） 77 1.3 4.2 0.0% 73.7
K8411 経尿道的前立腺手術（電解質溶液利用のもの） 17 1.9 6.2 0.0% 72.6
　今回、泌尿器科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「体外衝撃波腎・尿管結石破砕術」（腎結石や尿管結石に対して、体外で発生させた強力な衝撃波を体内の結石部位に集中させ結石を破砕する手術）、②「膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）」（膀胱がんに対して、膀胱鏡を使用し切除を行う経尿道的切除術（ＴＵＲ－ＢＴ））、③「経尿道的前立腺手術」（前立腺肥大症に対して、内視鏡下に電気メスを使用し前立腺組織を小切片として切り出す経尿道的切除術（ＴＵＲ－Ｐ））となりました。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ﾛ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの） 715 0.5 1.5 0.0% 74.9
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含むもの） 27 1.0 6.6 0.0% 66.0
K281 増殖性硝子体網膜症手術 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐
　今回、眼科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの）」（白内障に対して、水晶体を超音波で破砕吸引し、その嚢内に眼内レンズを挿入し固定する手術）、②「硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含むもの）」（糖尿病性網膜症や網膜前膜などに対して、硝子体内に手術器具を挿入し、硝子体切除に加えて網膜上の比較的単純な組織に対して操作を行う手術）、③「増殖性硝子体網膜症手術」（増殖性糖尿病網膜症などに対し、硝子体内に手術器具を挿入し、硝子体切除に加えて増殖膜を網膜表面からはぎ取るなど増殖膜を処理する手術）となりました。白内障は非常に多くの患者さんが手術を受けられています。
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耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術（摘出） 38 1.6 7.2 0.0% 18.4
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 18 0.0 5.2 0.0% 40.1
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術） 17 0.5 3.1 0.0% 53.4
　今回、耳鼻咽喉科で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「口蓋扁桃手術（摘出）」（慢性扁桃炎などに対して、口蓋扁桃を扁桃被膜ごと前後の口蓋弓粘膜より剥離し、絞り取るように摘出する手術）、②「扁桃周囲膿瘍切開術」（扁桃周囲の膿瘍に対し、局所麻酔下に穿刺を行い膿瘍を確認、メスで切開して十分に排膿する手術）、③「内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術）」（慢性副鼻腔炎に対して、前・後篩骨洞、前頭洞、上顎洞、蝶形骨洞のうち２つ以上を対象に鼻内の内視鏡下で行う手術）となりました。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K628 リンパ管吻合術 134 3.7 3.2 1.0% 59.3
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 81 0.5 1.2 0.0% 69.4
K610-3 内シャント設置術 68 1.1 1.7 0.0% 68.8
　今回、血管外科（リンパ浮腫部門を含む）で多かった手術のトップ３を集計しました。多いものから①「リンパ管吻合術」（下肢リンパ浮腫などに対して、顕微鏡下にリンパ管と細静脈を吻合させる手術）、②「経皮的シャント拡張術・血栓除去術」（慢性腎不全の患者さんが、透析療法時に必要なシャントとよばれる上肢の動脈と静脈の吻合部の狭窄や閉塞を、血管内に進めたバルーンカテーテルにより拡張させる手術）、③「内シャント設置術」（慢性腎不全の患者さんが、透析療法時に必要なシャントとよばれる上肢の動脈と静脈を吻合させる手術）となりました。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 ‐ ‐
異なる ‐ ‐
180010 敗血症 同一 10 0.09%
異なる 11 0.10%
180035 その他の真菌感染症 同一 ‐ ‐
異なる ‐ ‐
180040 手術・処置等の合併症 同一 51 0.47%
異なる ‐ ‐
　当院は地域中核の急性期病院として、重症の患者さんを多く受け入れて参りました。その中で見られる重症疾患の合併症である「播種性血管内凝固症候群」、「敗血症」、「その他の真菌症」について集計しました。
　「播種性血管内凝固症候群」は種々の基礎疾患により、出血箇所でしか起こらない血液凝固が、様々な場所で無秩序に起こってしまう重篤な疾患です。「敗血症」は体内の細菌感染巣から持続的に、または継続的に病原菌やその毒素が血液中に移行し、臓器障害を引き起こした重篤な状態です。「その他の真菌症」は、カビや酵母などの原生生物により引き起こされた感染症で詳細が不明なものです。

　また、「手術・処置等の合併症」についても集計しました。これは手術・処置などの後に、それがもととなって起こる疾患群です。一般的にこちらの発症率は少ない方が望ましいと言われています。（ゼロにすることは難しいとも言われています。）また、重症の患者さんを多く受け入れている病院では、発症率が高くなる可能性があります。
　当院では患者さんに安心してご入院して頂けるように、医療安全管理に積極的に取り組んでおります。今後も引き続きこれらの疾患の発生が減少するよう努力して参ります。

　＊１０症例未満は個人情報保護のため、「－」で表示しています。
　＊入院契機と傷病名が同一のものは、他院からの転院例も含まれており、必ずしも当院で発症したものとは限りません。
　＊入院契機と傷病名が異なるものには、もともとこれらに陥りやすい疾患の症例も含まれています。

　「手術・処置等の合併症」の「入院の契機となった病名と最も医療資源を投入した病名が同一の場合」の内訳を記載します。
（ICD10　疾患名）
T810 後出血
T810 術後血腫
T810 術後後出血
T811 術後出血性ショック
T812 内視鏡検査中腸穿孔
T812 尿道損傷＜処置中の不慮の穿刺および裂傷＞
T813 右結膜縫合不全
T814 ＭＲＳＡ術後創部感染
T814 肝術後膿瘍
T814 腰椎術後感染症
T814 術後感染症
T814 術後感染症の疑い
T814 術後創部感染
T814 術後膿瘍
T814 術後腹腔内膿瘍
T818 術後穿孔
T827 移植人工血管感染
T828 左透析シャント静脈高血圧症
T840 右人工股関節脱臼
T852 右眼内レンズ偏位
T857 ＶＰシャント感染症
T881 予防接種副反応
T881 予防接種副反応の疑い
T886 造影剤ショック
T886 薬物性ショック
T888 術後疼痛
更新履歴
2016/09/27
平成27年度病院指標を公開しました。