診療科・部門紹介
糖尿病・内分泌内科
特長   学会認定施設   スタッフ紹介   主な対象疾患   専門外来
主な手術・治療・検査とその実績
最新の検査・治療について(24時間持続血糖測定(CGM)、インクレチン関連薬、SGLT2阻害薬)
糖尿病教育入院について   内分泌疾患の診断と治療について   病診連携について  
Q&A   インスリン療法のおはなし   糖尿病教室   外来担当医表

特長

糖尿病の教育入院から、血管障害の診断・治療まで一貫して行っております。
甲状腺疾患・下垂体副腎疾患の診断・治療もしております。

学会認定施設

日本糖尿病学会認定教育施設
日本内分泌学会認定教育施設
日本内科学会認定医制度審議会教育病院

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スタッフ紹介

主任部長   田中 聡 (たなか さとし)
医 長   大陝―喇 (おおはま としひこ)
医 長   齋藤 利比古 (さいとう としひこ)
医 長   佐藤 愛 (さとう あい)
医 員   土井 準 (どい ひとし)
(非常勤)   大川原 美保 (おおかわら みほ)
(非常勤)   末次 麻里子 (すえつぐ まりこ)
(非常勤)   原 健二 (はら けんじ)
(非常勤)   大槻 昌子 (おおつき あきこ)
日本内科学会 総合内科専門医 1名
  認定内科医 4名
日本糖尿病学会 糖尿病専門医 7名 (非常勤含)
日本糖尿病協会 療養指導医 4名
(日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 12名 (非常勤含)
日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医 3名(非常勤含)
日本甲状腺学会 専門医 2名(非常勤含)
日本透析医学会 透析専門医 1名
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主な対象疾患

1:糖尿病およびその合併症
2:脂質異常症
3:痛風
4:肥満症
5:内分泌関連疾患

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専門外来

○ CGM外来
 水曜午後 / 大医師(CGM検査をご希望の方は、火曜・水曜にご来院ください。検査の詳細についてはこちら

◎初診の患者さんは紹介状をお持ちください。

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主な手術・治療・検査とその実績

当院通院中の糖尿病・内分泌内科受診患者さんのHbA1c年次推移
(2013年より測定基準をJDS値からNGSP値に変更) 

糖尿病・内分泌内科受診患者さんのHbA1c(NGSP値)別月次推移 平成27年度


糖尿病・内分泌内科受診患者さんのHbA1c(NGSP値)別月次推移(男性) 平成27年度


糖尿病・内分泌内科受診患者さんのHbA1c(NGSP値)別月次推移(女性) 平成27年度

(臨床検査科資料より)



糖尿病・内分泌内科入院患者数

分類 入院患者数 疾患別入院患者数
24年度 25年度 26年度 27年度   24年度 25年度 26年度 27年度
糖尿病 321名 354名 343名 341名 (1) 1型糖尿病 9名 22名 20名 28名
      合併症なし 2名 12名 5名 8名
      ケトーシス
      ケトアシドーシス
0名 3名 1名 5名
      腎症合併 0名 0名 0名 1名
      網膜症合併 0名 0名 2名 1名
      神経障害合併 2名 1名 3名 5名
      末梢循環障害 - - - 1名
      多発合併症 5名 6名 9名 7名
(2) 2型糖尿病 298名 321名 317名 308名
      合併症なし 91名 76名 71名 88名
      昏睡合併 - - 1名 2名
      ケトーシス
      ケトアシドーシス
2名 3名 3名 3名
      腎症合併 27名 22名 17名 22名
      網膜症合併 6名 19名 8名 12名
      神経障害合併 57名 77名 74名 52名
      末梢循環障害 1名 0名 0名 0名
      その他合併 - - 1名 0名
      多発合併症 114名 124名 142名 129名
(3) 膵性、ステロイド性、妊娠性糖尿病 5名 5名 5名 3名
(4) 低血糖症 9名 6名 1名 2名
内分泌、
栄養および代謝疾患
(糖尿病を除く)
49名 42名 30名 35名 (1) 甲状腺機能亢進症 1名 2名 1名 3名
(2) 反応性低血糖 6名 4名 1名 1名
(3) 副甲状腺機能低下症 0名 0名 3名 1名
(4) 副甲状腺機能亢進症 0名 0名 0名 0名
(5) 下垂体機能亢進症 1名 3名 0名 2名
(6) 下垂体機能低下症
    下垂体疾患
4名 2名 7名 3名
(7) クッシング症候群 4名 3名 3名 0名
(8) 原発性アルドステロン症 20名 18名 8名 12名
(9) その他の副腎疾患 5名 2名 2名 2名
(10) 肥満 1名 1名 0名 0名
(11) その他 7名 7名 5名 11名
感染症および寄生虫症 6名 4名 4名 8名 敗血症、急性胃腸炎 等
悪性腫瘍
良性腫瘍
6名 3名 4名 2名 がん 等
血液および
造血器の疾患
0名 4名 1名 1名  
精神および行動の障害 0名 0名 1名 0名  
神経系の疾患 0名 2名 2名 3名  
耳の疾患 2名 1名 0名 1名 めまい症 等
循環器系の疾患 6名 7名 7名 6名 心不全、高血圧、脳梗塞 等
呼吸器系の疾患 12名 11名 17名 25名 (1) 肺炎 8名 8名 15名 16名
(2) 誤嚥性肺炎 3名 2名 0名 6名
(3) その他 1名 1名 2名 3名
消化器系の疾患 1名 3名 2名 3名  
皮膚・皮下組織の疾患 0名 0名 1名 3名 蜂窩織炎
筋骨格系・
結合組織の疾患
2名 2名 1名 4名 成人発症スティル病 等
腎尿路生殖器系の疾患 8名 14名 9名 14名 (1) 腎盂腎炎 4名 3名 4名 3名
(2) 尿路感染症(腎盂腎炎除く) - - - 7名
(3) その他 4名 11名 5名 4名
その他 7名 6名 5名 6名  
合計 420名 453名 427名 452名  

糖尿病・内分泌内科 入院平均在院日数

24年度 25年度 26年度 27年度
11.0日 11.0日 11.7日 11.7日

糖尿病・内分泌内科 外来患者数(月平均)

24年度 25年度 26年度 27年度
1,809人 1,892人 1,851人 1,868人
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最新の検査・治療について

24時間持続血糖測定 (CGM)
2009年から本邦でも使用可能となった検査で、皮下に一時的に留置したセンサー(電極)により、
24時間の血糖値を連続測定できます。
この検査によって夜間の無自覚の低血糖状態を見つけたり、
日中の血糖変動を把握したりと総合的な血糖評価を行うことができます。
当科でも2011年8月より、入院にて検査が行えるようになっております。
詳しくはこちらをご覧ください。

インクレチン関連薬
インクレチンとは、食事摂取によって消化管(小腸)から分泌されるホルモンで、
血糖値依存的にインスリン分泌を促進し、血糖を上昇させるグルカゴン分泌を抑えます。
動物実験では膵臓を保護する効果も認められています。
低血糖を起こしにくい糖尿病治療薬として、2010年から使用されています。
DPP-諺乏果
 体内のインクレチンを増やすことのできる内服薬です。
 血糖値を低下させる作用があり、単剤では低血糖も起こしにくいとされています。
GLP-1受容体作動薬
 1日1回、もしくは1日2回の注射製剤です。
 注射薬ということもあり上記のDPP-諺乏果瑤茲蟶醉僂強く、血糖改善作用が期待できます。
 さらに、食欲を抑えたり、体重を減少させたりする効果もあります。
 また、糖尿病患者さんの膵臓保護効果も期待されています。
 ただし、内因性インスリン分泌がある程度保たれている方が適応になります。
 当科では、肥満の強い2型糖尿病患者さんに、なるべく入院していただいた上で、導入を行っています。

SGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬は、2014年に本邦でも使用可能となった新規薬剤で、腎臓の尿細管に作用します。
体内では血糖値が170-180mg/dLまで上がると、尿中に糖を排泄します(尿糖となります)。この薬剤は、糖の再吸収に関与するナトリウム依存性グルコース共輸送体2(SGLT2)というトランスポーターを阻害し、 尿細管からの糖の再吸収を抑制します。それによって、より多くの糖を尿中に排泄し(尿中に糖を逃がす)血糖値を改善させます。
単独では低血糖のリスクは低く、体重減少(約3kg)作用もあるとされています。

<適応患者さん>
若年者、肥満(メタボリック症候群)の方、腎機能が正常な方、脳梗塞の既往がない方
<注意点>
1)低血糖 インスリン分泌促進薬やインスリン注射との併用では、低血糖に注意が必要です。
2)脱水、血栓症 尿糖が増加し、尿量も増えます(浸透圧利尿効果)。そのため、脱水症や脳梗塞などの血栓症のリスクが上がります。
脱水にならないように適切に水分摂取をすることが必要になります。
3)尿路感染症、
  性器感染症
尿糖が増えることで、尿路感染症・性器感染症のリスクが上がります。
特に女性は尿道が短いので膀胱炎などの罹患率が高く、注意が必要です。
4)皮膚症状 使用後に薬疹を疑わせるような紅斑を認めた事例が報告されています。
5)併用薬 どの経口血糖降下薬との併用も可能ですが、2剤以上との併用は推奨されていません。

※SGLT2阻害薬は、インスリン非依存的(膵臓に頼らない)に血糖値を改善させる新しい機序の薬剤です。
 しかし、食事療法、運動療法が適切に守られていなければ効果も半減してしまいます。水分補給をこまめにすることも大切です。
 また、新薬なので当院では適切な患者さんに、十分に説明した上で慎重に使用していきたいと考えています。

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糖尿病教育入院について

糖尿病教育入院は、糖尿病を十分に理解していただき、前向きに治療に専念していただくためのものです。
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、検査技師、運動療法士が医療チームを作り、
患者さんが適切な自己管理ができるように指導いたします。
入院期間は7〜14日です。
また、理解度や合併症の程度に応じて個別指導も、他科への紹介も行っております。

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内分泌疾患の診断と治療について

ホルモンの異常によって生じる病気(疑い例も含め)に対して専門的な診断と治療を行っております。
ホルモンの病気は適切な診断、治療によってほとんどの場合、治癒(寛解)いたします。

<内分泌関連の対象疾患>
甲状腺 バセドウ病、橋本病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、甲状腺腫瘍(がん)
副甲状腺 原発性副甲状腺機能亢進症、低下症
診断は血液検査、エコーで行い、多くは薬物療法で治療いたします。 
甲状腺がんなどの診断に関してはエコー下での細胞診を行い、手術が必要なときには、
甲状腺を専門とする外科医へ紹介をしております。
下垂体 先端巨大症、プロラクチノーマ、クッシング病、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫、下垂体機能低下症、
その他間脳下垂体腫瘍全般
診断は血液検査(負荷試験)、MRIで行います。
確定診断をする目的で負荷試験、合併症評価のため、一週間ほどの入院が必要となることがあります。
当科で薬物療法を行いますが、手術が必要なときには、下垂体腫瘍を専門としている脳外科医へ
紹介をしております。
また、術後のホルモン補充療法なども行っております。
副腎 原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、その他副腎腫瘍
診断は血液検査、画像検査(CT、MRI、核医学検査)で行います。
疾患によっては、入院での精査が必要となります。
手術が必要なときは、主に当院の泌尿器科を紹介しております。
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病診連携について

糖尿病・内分泌内科では、軽症の糖尿病患者さんで血糖コントロールのできている方は、
糖尿病治療を積極的に行っている地域の開業医の先生方へご紹介させていただいています。
また、血糖管理がうまくいかない方や合併症の進行がある方は、当院に再度ご紹介していただいています。
甲状腺疾患をお持ちの患者さんも、治療が落ち着きしだい、登録医をご紹介しています。

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Q&A

Q1.糖尿病は、遺伝しますか?
A1.
わが国の大人の糖尿病患者のほとんどは、”2型糖尿病”ですが、
その発症には遺伝的な因子と生まれてからの環境因子の両方が関与しています。
家族や親戚に糖尿病の人がいる場合には、もともとインスリンの分泌が悪い場合が多く、
特に過食や肥満、運動不足に注意する必要があります。

Q2.糖尿病は、治りますか?
A2.
完全に治すことは難しいのですが、早期の診断と治療により正常に近い血糖コントロールを保っていくことは可能です。
正しい知識をもち一生上手に付き合っていくことが大切です。

Q3.糖尿病は、一般的にどのように治療していきますか?
A3.
“2型糖尿病”の場合は、食事療法と運動療法が治療の基本となり、
それだけでは十分に血糖コントロールがおこなえない時に経口血糖降下剤やインスリン注射が必要になります。
しかし、主に若い人に突然発症する“1型糖尿病”の場合は、初めからインスリン注射が必要であり、生涯続けることになります。
ヘモグロビンA1cは、ぶどう糖と赤血球の中のヘモグロビンが反応してできた結合物で、
その値(%)は過去1〜2ケ月間の平均の血糖値とよく平行します。
この値をみると、長い期間にわたって血糖が安定していたかどうかを知ることができます。
正常が4.6〜6.2%位なので、当初の目標値は7.0%未満です。

Q4.糖尿病の合併症は、いつ頃から出現してきますか?
A4.
糖尿病の三大合併症は、神経障害、網膜症、腎症です。
血糖コントロールが悪い状態が続くとこれらの合併症が徐々に進行します。
まず神経障害が出現し、次いで7〜8年後には網膜症、15年位経過すると腎症が現れます。
糖尿病とわかった時点からすみやかに血糖を正常化しておけば、合併症の進行をくいとめることができます。
一方、動脈硬化性疾患は、糖尿病を発症した時点ですでに出現しているといわれております。
動脈硬化性疾患の早期発見には、血管内皮機能検査(FMD)が有用です。FMD検査についてはこちら(PDF)をご覧ください。
血糖以外に血圧と脂質の総合的な管理が大切となります。

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インスリン療法のおはなし

糖尿病治療の目標は、合併症や進行の防止により、健康な人と変わらない生活ができるようにすることです。
治療は食事療法・運動療法・薬剤療法に分かれます。
現在はさまざまな経口血糖降下剤がありますが、治療効果には限界があり、下記に示す病態の糖尿病患者さんはインスリン治療が必要になります。

インスリンとは膵Β細胞から血液に分泌されるホルモンで、血糖を下げる働きがありますが、不足したインスリンの投与方法は口から服用することはできず、皮下への注射になります。
現在の主なインスリン製剤は、ヒトインスリンとインスリンアナログで、作用時間により、5つに分類されます。
超速効型、速効型、中間型、混合型、持効型です。
投与法については、従来法と強化療法に分かれます。
従来法とは中間型または混合型の朝夕2回注射する方法で、強化療法とは、インスリン分泌がかなり疲弊している方(尿中CPRが健康な人で80μg/日ぐらいですが、20μg/日以下に低下して方)が適応となります。
基礎分泌と追加分泌を補充することを目的としており、 速効型を各食前に、中間型を寝る前に注射する場合と、超速効型を各食直前に、持続型を寝る前に注射する方法があります。
当院では、食後高血糖をさらに正常に近い状態にするため超速効型を使用しております。
また、従来法の1亜型として、注目されている方法があります。
海外で多く行われているBOT療法で、経口血糖降下剤(グリメピリドにメトホルミンを併用、またはDPP-諺乏果瑤縫瓮肇曠襯潺鵑鯤四僉砲瞭睇治療に持効型インスリンを朝食前に1回注射する方法であり、当院でも外来診療で導入しております。

1型糖尿病の患者さんには、インスリン自己注射が必要であり、
早期の注射治療が、残った膵β細胞の機能低下を遅らせることが報告されています。

2型糖尿病の患者さんについては、食事、運動、薬物療法を継続しても血糖が改善しない場合は、
薬物の効果がなくなった状態(2次無効)であり、インスリン療法への切り換えを考慮します。
具体的には、空腹時血糖160mg/dL、食後2時間血糖値220mg/dL、HbA1c8.0%以上の場合、
血糖コントロールは極めて悪いと判断されます。インスリン治療を開始し、目標は空腹時血糖100mg/dL以上130mg/dL未満、食後2時間血糖値180mg/dL未満、HbA1c7.0%未満です。
また、高血糖性の昏睡状態や肺炎、腎盂腎炎などの感染症合併例や妊娠した方は、インスリンにて、より厳格に血糖を管理します(妊娠患者さんはより厳格な血糖管理(空腹時血糖は100mg/dL以下、食後血糖120mg/dL以下)が求められます)。
また、血糖だけでなく、血圧、脂質管理も動脈硬化を進めないために大切です。

最後になりますが、インスリン治療は注射による痛みを伴います。
私たちは患者さんの精神的なサポートもしていきたいと思っております。
治療について分からないところがございましたら、積極的に糖尿病専門医に相談してください。

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糖尿病教室

詳細はこちらをご覧ください。

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