より質の高い医療を提供することをめざし、地域・社会に貢献します

アドバンス・ケア・プランニング

アドバンス・ケア・プランニング(ACP/人生会議)とは

人生の最終段階の医療・ケアについて、本人が 家族等や医療・ケアチームと事前に繰り返し話し合うプロセスのことです。
このプロセスには、患者や家族の希望や価値観から、事前指示(書)や心肺蘇生法を行わないこと(DNAR)まで幅広い内容が含まれています。(阿部康之他: アドバンス・ケア・プランニングと臨床会陰理. 38‐44,日本看護協会出版会, 2014)
患者さんとご家族等のお話しを繰り返し伺いながら、ご本人の尊厳を追求し、自分らしく最後まで生き、より良い最期を迎えるために医療・ケアを進めて行くことが重要です。

(人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン 平成30年)

話し合う内容は…

患者さんの状況

  • 家族構成や暮らしぶりはどうか
  • 身体の状態で気になること
  • 他に受診している医療機関、介護保険サービス利用状況

患者さんが大切にしたいこと(人生観、価値観、希望等)

  • これまでの暮らしで大切にしていること
  • 今の暮らしで気になっていること
  • これからどのように生きて行きたいか
  • 意思決定を代わりにしてくれる人
  • 最後の時間をどこで過ごしたいか

医療及びケアについての希望

  • 医療関係者より適切な情報提供と説明がなされた上で、患者さんやそのご家族等と話し合いを重ねて行くことが重要

当院のACPへの取組み

2019年、医師、看護師、MSWから構成されたACPプロジェクトが発足いたしました。
ACPプロジェクトでは、急性期病院、地域中核病院としてのACP推進を考案し、「人生の最終段階の決定プロセスに関するガイドライン」を踏まえた啓発活動に取り組んで参りました。
その取組みの一つとして、「わたしの人生手帳」を作成し、補助資料の「人生の終い支度と医療」(京都地域包括ケア推進機構)をセットで配布しています。
院内各所に設置していますので、ぜひ一度手に取ってご覧いただきたいと思います。


右:「人生の終い支度と医療(京都地域包括ケア推進機構)」より