目に見えない『感染』というリスクから、患者さんやご家族、そして職員を守るために、専門的な視点で院内全体を支えているのが「感染管理認定看護師」です。
感染は完全に防ぐことが難しいからこそ、発生を最小限に抑え、適切に対応していくことが求められます。   
今回は、感染管理認定看護師として活躍するお二人に、やりがいや、日々の工夫などについてお話を伺いました。

感染管理を目指したきっかけとは?

うちの病院を「普通に感染管理ができる病院にしたいな」と思ったことがきっかけです。昔は、知識がなくても大先輩が言ったことが当たり前、という時代もありました。
でも、それっておかしいなと思っていて。根拠が薄いままではなく、根拠のある対応ができる病院にしたいと思いました。今でも「昔からこうしているから」ということはありますよね。でも、自分が働くところはちゃんとしたいなと。

ICTのリンクナースを4年経験し、その中でコロナも体験しました。
目に見えないものを対策するのは難しくて、自信につながる正しい知識が欲しいと思ったんです。人に教えたり指導したりする時に、自分に正しい知識がないと教えられないと思って。
また、いつ未知の感染症が現れるかわからない中で、そういう時にも病院の力になれる看護師になりたいと思いました。

感染管理室で朝8時45分から全員でミーティング。連絡事項や、それぞれの一日の動きを共有する。

資格取得は大変だった?

特定行為がカリキュラムに含まれていることが多く、私も一緒に取得しました。
私は病院の制度である「職務免除」を利用して学校へ通ったので、1年間しっかり学校だけに集中して学ばせていただくことができてありがたかったです。
ですが、テスト、授業、課題、レポートが、とにかく大変でした~ (笑) 。

大変だったと笑う

特定行為が発揮される場面はどんな時?

感染管理に関わる特定行為では、抗菌薬の投与などを医師に代わって行うことができます。先生方が手術などで今すぐ対応できない時でも、患者さんの状態から早急な投与が必要な場合には、医師に代わり実施可能です。また、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)の結果をすぐに医師へ返すこともできます。

感染管理で難しいと感じることは?

伝わり方が人によって違うことですね。
一度伝えても忘れられてしまったり、継続されなかったり。説明する側は、何度も同じことを伝えるのが大変です。
「わかっている」と思っていたのに、実は伝わっていなかった時もあります。どうしたら聞き入れてもらえるのか、悩みますね。

ICTラウンドの様子。院内を感染から守るため、各部署の感染対策の状況を確認しながら、困っていることや、必要なものがないか、丁寧にチェックします。
時に厳しく、口酸っぱく指導する場面もありますが、その根底には「患者さんや職員を守りたい」という思いがあることを取材を通して感じました。

感染対策を“守ってもらう”ために、工夫していることは?

まずは人間関係ですね。否定から入ると受け入れてもらえないので。
「この人の話は聞きたくない」と思われたら、聞いてもらえませんから。

言葉だけだと伝わりにくいこともあるので、根拠となる資料も用意しています。
耳で聞く情報だけでなく、視覚で訴えられるものを大切にしていて、動画を作成したりもしています。相手にとってプラスになる方法を考えて話すようにしています。まだ経験は浅いですが(汗)。

感染対策に向いていると思う人は?

男女問わず「明るく、親しみやすく、賢く動ける人」
愛嬌があり周囲と前向きな関係を築ける人は向いているかなと思います。
あと、指示待ちではなく自ら動ける方歓迎!

現場で人に教えるのが好きだったり、迷ったら現場に立ち返れる人が向いているかなと思います。パソコン作業も多く、データから考えられたりできるとよいですね。でも実際にはそれだけではないので、対応してくれている現場の方たちに意識を向けて、自分で考えながら働いていけると良いかな。

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