ロボット支援下手術は、医師が手術支援ロボットを操作して行う手術です。
当院では、手術支援ロボット「ダビンチ」を用いたロボット支援下手術を行っています。

2025年度、年間手術件数が200例を超えました。

当院では、2019年8月に川口市に初導入し、前立腺がんの手術スタート後、適応範囲を広げながら着実に件数を増やしてきました。2025年度は、泌尿器科、外科の2診療科で合計214例の手術を行いました。

診療科と2025年度の実績

ロボット支援下手術とは

「ロボット手術」と聞くと、ロボットが自動で手術を行うイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、ロボット自らが判断して動くわけではありません。執刀医が専用の操作台に座り、手や指の動きをロボットアームへ伝えることで手術を行います。

医師がコンソール(操縦席)で手術部分を立体的に見ながら操作します。
医師の操作を手術器具に伝え、繊細な動きを支えます。
医師、麻酔科医、看護師、臨床工学技士など多職種が連携し、安全な手術を行います。

治療について

ロボット支援下手術がすべての患者さんに適しているわけではありません。
患者さんの病状、疾患の種類、手術の内容などを踏まえ、担当医が治療方法を検討します。治療については、担当医にご相談ください。

費用について

当院で対象としている上記の疾患に対するロボット支援手術は保険適用となります。
また、高額療養費も適用されます(高額療養費につきましては、所得により異なります)。
※詳細につきましては各診療科でお尋ねください。

担当医メッセージ

泌尿器科 主任部長
橋本 恭伸

当院では2019年にロボット支援下手術を導入し、7年にわたり経験を積み重ねてきました。ロボット支援下手術により、より精緻な前立腺摘除術が可能となる一方、前立腺がんの治療では、患者さんの年齢や併存疾患、仕事や介護などの社会的背景も含めて、治療方法を総合的に検討することが大切です。ロボット支援下手術も、患者さんにとっての治療選択肢の一つです。患者さんの状態や生活背景を踏まえ、総合的に治療方法を検討していくことが重要だと考えています。
これまで積み重ねてきた経験を生かしながら、川口市、埼玉県南部の地域医療に貢献できるよう、これからもチーム一丸となって取り組んでまいります。

外科 部長
根上 直樹

2022年5月より、直腸がん、そして2026年6月より結腸がんに対するロボット支援下手術を担当させていただいております。
私たちは、腹腔鏡下手術を導入してから約20年にわたり、スタッフとともに低侵襲手術の研鑽(けんさん)を積み重ねてまいりました。
おひとりおひとりの患者さんを大切に、チームで検討を重ねて、手術に臨んでおります。
当院は、日本内視鏡外科学会技術認定取得者が4名、ロボット支援手術認定プロクターも3名常勤として在籍しております。この恵まれた体制を充分に生かし、より多くの地域の患者さんが、安心して新しい医療を受けることができるように、引き続き精進してまいります。

外科 部長
岡田 治彦

2022年6月より、胃がんに対するロボット支援下手術を担当させていただいております。
当院はこれまで10年間かけて、胃がんに対する腹腔鏡下手術にて、低侵襲・機能温存・最適な再建方法の選択に取り組んできました。
腹腔鏡よりも、さらに低侵襲・精密で合併症の少ない手術が可能であるロボット支援下手術を行うことで、治療を受けられる地域の方々に、より安心を提供できればと思います。