患者さんを中心とした医療の質の向上をめざします

臨床工学科

      

臨床工学科

臨床工学科では、血液浄化業務、心臓カテーテル業務、アブレーション業務、機器管理業務、呼吸器管理業務、手術室業務、ペースメーカー業務などさまざまな業務に携わっております。医師をはじめ看護師や他の医療スタッフと連携しながら呼吸や循環、代謝に関わる生命維持管理装置の操作及び保守点検を行っています。

当科では、2022年4月時点において臨床工学技士17名(男性13名、女性4名)が在籍しており、川口市をはじめとする地域の医療を担う急性期型中核病院として、24時間365日対応できるよう交代制の夜勤業務および院外待機態勢をとっています。

血液浄化業務

主に慢性腎不全患者さんの透析導入、急性腎不全、慢性腎不全合併症などの急性期疾患に対し、血液透析(HD)、血液濾過透析(オンラインHDF)を中心とした治療を行っています。
当院では透析センター(50床)で慢性維持透析および入院患者さんの血液浄化を行うほか、アフェレーシス療法やCHDFにも対応します。
ルーチン業務に加えてバスキュラーアクセスの管理や透析液の水質管理、装置の定期メンテナンスも行っています。

装置保有台数

  • 個人用透析装置 : 4台
  • 多人数用透析装置 : 47台(日機装、ニプロ、東レメディカル)
  • 多用途血液処理用装置 : 2台(ACH-Σ)

透析装置
(日機装200Si)

透析装置
(東レTR-3300M)

血液処理用装置
(ACH-Σ)

心臓カテーテル業務

心不全評価や虚血性心疾患を対象に冠動脈造影や血管内治療を24時間体制で対応しています。
2名体制で循環動態の監視を行いながら治療の記録や物品出しを行っています。
使用機材として虚血評価のためのFFR(冠血流予備量比)やIVUS(血管内画像診断装置)、高度石灰化治療のためのRotablator、さらに重症疾患にはIABPやECMO等の補助循環装置を管理しています。

ペースメーカー業務

徐脈や房室ブロックに対するペースメーカー植込/交換の立ち合いやペースメーカー外来でのデバイスチェックを行っています。
外来には遠隔モニタリングを活用しデバイス管理をしています。

アブレーション業務

アブレーションは頻脈性不整脈に対して施行する治療です。
心房細動(Af)や心房粗動(AFL)、発作性上室性頻脈(PSVT)、心房頻拍(AT)、心室性期外収縮(PVC)などの幅広い不整脈に対応しています。
治療はラジオ波焼灼術(RF)だけでなく、心房細動治療に対する冷却術(Cryo Ablation)も導入しており、症例によって使い分けています。
主な業務内容として3名で電気生理検査記録解析装置(ポリグラフ)や3Dマッピング装置などの操作、呼吸器を含めたバイタルの管理を行っています。

ME機器管理業務

ICUや各病棟にある医療機器を安全に使用できるように保守管理・点検を行っています。
修理や機器の貸し出し、院内での医療機器のトラブルにも対応しています。

手術室業務

整形外科、脳外科、耳鼻科の一部手術におけるナビゲーション装置の操作をはじめ、ダビンチや手術用顕微鏡等の始業点検を行っています。
また、手術室で使用する機器のトラブルにも対応します。