糖尿病・内分泌内科のご案内
特長
私たち糖尿病・内分泌内科では、患者さん一人ひとりの生活や思いに寄り添いながら、最適な医療の提供を心がけています。糖尿病や甲状腺疾患、肥満症は、長い時間をかけて向き合っていく必要のある病気です。そのため私たちは、数値の改善のみを目指すのではなく、「患者さんが安心して日常生活を送れること」を大切に診療しています。
診療では、医師だけでなく看護師・管理栄養士・薬剤師など多職種が連携し、食事・運動・薬物療法を含めた総合的なサポートを行っています。医学的根拠に基づいた治療を分かりやすく丁寧に説明し、患者さんと一緒に治療方針を考えてまいります。
「自分の家族や親友だったらどのような治療を提案するか」という姿勢で、親身かつ誠実に取り組んでまいります。どうぞ安心してご相談ください。
主な対象疾患
- 糖尿病
- 内分泌疾患(甲状腺、下垂体、副腎など)
- 肥満症(薬物治療のみ)
学会認定施設
日本内分泌学会:認定教育施設
日本糖尿病学会:認定教育施設
主な治療・検査
糖尿病教育入院
糖尿病教育入院は、外来診療だけでは血糖コントロールが難しい方を対象とした入院プログラムです。
医師・看護師・栄養士・薬剤師・検査技師・理学療法士がチームを組み、患者さんと一緒に無理なく続けられる血糖管理を考えていきます。入院期間はおよそ1〜2週間です。合併症や血管の検査、がんのチェックなどもあわせて行っています。
手術前血糖管理入院
糖尿病がある方でも、手術前に血糖を整えることで合併症リスクを減らせることが分かっています。必要に応じて、手術前に7〜10日ほど入院し、血糖コントロールを行う場合があります。患者さんが少しでも安心して手術を受けていただけるよう、サポートします。
内分泌疾患の診断と治療
ホルモンの異常による病気(疑いも含む)に対し、専門的な診断と治療を行います。適切な対応により、ほとんどの例で治癒、寛解いたします。
主な対象疾患:
- 甲状腺:バセドウ病、橋本病、甲状腺炎、甲状腺腫瘍など
- 副甲状腺:機能亢進症、低下症
- 下垂体:先端巨大症、プロラクチノーマ、クッシング病、下垂体機能低下症など
- 副腎:原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、腫瘍など
当院には、内分泌代謝疾患を専門的に診察・治療する甲状腺専門医、内分泌代謝専門医が在籍しています(川口市・戸田市・蕨市において、こうした専門医が診療にあたる病院はごく限られています)。
糖尿病教室
糖尿病の治療を受けられている患者さんと、そのご家族の方々を対象に、糖尿病全般の知識を深めていただくための教室を開催しております。
糖尿病と上手に付き合うためには、病気についてよく知り、食事療法・運動療法・薬物療法を毎日実行しなくてはなりません。教室では、専門医師、看護師など、さまざまな職種のスタッフが連携をとりながら、楽しい講義を企画しています。
糖尿病患者友の会「コスモス」
糖尿病患者友の会「コスモス」では、糖尿病について共に学び、イベントを通して患者さん同士の交流をはかっています。
また、会員の方は、毎月発行の「月刊 糖尿病ライフ さかえ」をご購読いただけます。
詳細は内科センターにお問い合わせください。
よくある質問
糖尿病の治療が不安です。
治療は一人ひとりに合わせて、無理のない方法を一緒に考えていきます。かつてのように「我慢を強いる治療」ではなく、日常生活の中で続けやすい治療を大切にしています。どうぞ安心してご相談ください。
糖尿病は本当に治るのでしょうか?
早い段階から積極的に治療に取り組むことで、寛解(薬の治療を行わずに良好な状態が続くこと)に至る方もいらっしゃいます。2023年には国際的な寛解の基準も示されており、当院でもその達成を重要な目標のひとつとしています。
ずっと同じ治療をしているのですが大丈夫ですか?
この10〜15年で糖尿病治療は大きく進歩し、新しい薬も登場しています。現在の治療がご自身に合っているかどうか、主治医と一度ご相談いただくことをおすすめします。
新しく出てきた薬にはどのような特徴がありますか?
一部の薬剤では、血糖を下げる作用に加えて、心臓や腎臓の合併症を治癒したり、体重を減らす効果があります。詳しい適応や効果については、診察の際にご説明いたします。
最近よく耳にする「マンジャロ」を出してもらえますか?
適応があり希望がある場合には、本薬剤投与に精通した医師が安全に配慮しながら処方いたします(保険診療)。
肥満症の治療は保険診療で受けられるのですか?
条件を満たす方は、保険診療で肥満症の薬物療法を受けることができます。詳しくは特設ページをご覧ください。現在使用されている薬剤についても、国内外の臨床試験で有効性が報告されています。医師が安全に配慮して対応いたします。
肥満治療(薬物療法)を受けたいのですが、紹介状は必要ですか?
必要ありません。ただし、選定療養費は別途かかります。