患者さんを中心とした医療の質の向上をめざします

画像診断センター

CT検査

CT検査では、X線を360度から照射し、コンピュータ処理によって、頭部や体の断層画像を撮影します。
通常のX線検査ではわからない、体の内部や微細な病変を描出することが可能であり、全身のあらゆる部位に用いられ、広範囲を短時間で撮影することができる検査です。

当院では、最新鋭の2管球マルチスライスCTと64列マルチスライスCTの2台を、患者さんの病態・症例に合わせて使い分けています。
2管球マルチスライスCTでは、心臓のような動きの多い臓器も撮影することができます。(1回転0.28secの高速スキャンが可能です)
さらに、従来の機器に比べて広範囲(最大で1秒あたり46cm)の画像を取得できます。
息止めの難しい方や、体動の抑制ができない方も数秒で撮影することができ、患者さんの負担軽減に役立っています。

また、放射線検査としてCTは放射線被ばくの多い部類になりますが、 当科では人体への影響を考慮した指標である実効線量(単位:シーベルト)を、被ばく計算ソフトにて算出し管理しております。
厚生労働省ホームページに掲載されている胸部CT検査の実効線量は6.9ミリシーベルトですが、当科における胸部CT検査の実効線量は2.9ミリシーベルトです。
被ばく線量の適正化を図り、撮影していますのでご安心ください。

造影剤について

造影剤の使用やご注意についてはこちらをご覧ください。

2管球マルチスライスCT
SOMATOM Definition Flash
(ドイツ・シーメンス社製)

64列CT

64列マルチスライスCT
SOMATOM Sensation 64
(ドイツ・シーメンス社製)

CT検査では、ほかの機器で撮影できないような特殊な画像も得ることができます。放射線技術科では、検査だけでなくこうした画像を作成することでも、手術や治療の支援を行っています。

治療・手術に必要な部分の選択

異なる2種類のエネルギーのX線を用いて撮影(Dual Energy Imaging)することで、体内の組織・物質の解析が可能です。
たとえば動脈硬化が進行して石灰化した部分を非表示にする、といったことができるようになり、今まではわからなかった「石灰化した血管の内側の様子」もわかるようになりました。

石灰化表示

石灰化非表示

■3D画像の作成

腹腔鏡やカテーテルによる手術などでは、手術中の視野が狭いため事前に病変部の様子や血管など周囲の臓器との位置関係を正確に把握しておかないと思わぬ事故につながってしまう恐れがあります。
そうした位置関係などの把握には、立体で見られる3D画像が特に有用です。

◎腹腔鏡補助下での結腸切除術における術中支援3D画像

腹腔鏡から見るアングルを想定し、
CTで撮影したデータから作成した3D画像

実際の腹腔鏡画像

◎発作性心房細動症例に対するアブレーション治療の術前支援3D画像

前面から
心左心房と肺静脈の電気的な繋がりを絶つことが目的なので、
それぞれの位置関係や形状が把握できる画像を作成

右側面から
(白矢印はアブレーションカテーテル進行方向)