小児健康教室
ぜんそく・アトピー性皮膚炎・腎臓病・けいれん・肥満などの慢性の病気を持つお子さんたちが、病気に負けることなく、健やかな日常生活や学校生活を送れるようにと願い、毎年開催しています。
それぞれの病気について、どのような症状や種類があるのか、治療を行う場合にはどのような方法があり、その効果や副作用はどうなのか、その病気が将来どうなっていくのかなどについて、保護者の方にわかりやすく解説しています。家庭生活での注意点はもちろん、保育園や幼稚園、学校などで気をつけることなども具体的に解説しています。
当院に通院されている患者さんやそのご家族はもちろん、保育園や幼稚園の先生方など、どなたでもご参加いただけます。
2024年度開催スケジュール
インターネットでの配信開催になりますので、ご自宅でゆっくりと視聴していただけます。
(参加申し込みについて)
※各配信の日程が近くなりましたら(約1か月前を予定)、下記スケジュールの参加申し込みに「受付中」のボタンが表示されます。ボタンをクリックしてお申し込みください。
(視聴について)
※配信日から約2週間ご視聴いただけます(期間中であれば、いつでも、何度でも視聴できます)。
(ご注意ください)
※お申込みメールアドレスの入力間違いにご注意ください。
※お申し込み後、完了メールが自動配信されます。数日経っても返信が届かない場合には、お手数ですが再度お申し込みをお願い致します。
※迷惑メール対策等で、ドメイン指定受信等を設定されている場合は、完了メールがお手元に届かない場合があります。
あらかじめ受信設定をお願いいたします。
(shounikenkoukyoushitsu@gmail.com)
※ほかに不具合等がございましたら下記までご連絡ください。
お問い合わせ:TEL 0570-08-1551(代表) 担当:3B小児科病棟 まで (平日 9:00~17:00)
配信期間 | テーマ | 内 容 | 参加申し込み |
---|---|---|---|
5/20~6/3 | 赤ちゃんの話 | 1歳くらいまでの発達 病院受診の目安・離乳食・栄養 |
終了しました |
7/1~7/16 | ぜんそく |
気管支喘息の原因 検査と治療 ご家庭での過ごし方 |
終了しました |
8/5~8/19 | 食物アレルギー | 食物アレルギーの原因 検査と治療 食事制限によるメリットとデメリット |
終了しました |
10/7~10/21 | 夜尿症 | 夜尿症について 検査と治療 日常生活の注意点 |
受付中 (~10/21) |
11/18~12/2 | 音楽療法3 | 音楽療法について (音楽療法1・2同時配信) |
10/15~ |
12/2~12/16 | けいれん | けいれんについて 発作時の看護および予防 予防接種と育児相談 |
11/5~ |
2/10~2/25 | 発達 | 子どもの心の発達と ペアレント・トレーニングについて |
1/14~ |
小児健康教室・視聴後アンケートでいただきましたご質問にお答えいたします。
参加された皆さまからのご質問(2024年度開催分)
ぜんそく(2024/07/01~配信)
- 子どもが喘息があるのですが薬を減らすタイミングはどの位の期間発作がなかったら減らしても大丈夫ですか?
- 目安としては、3ヶ月以上、喘息の発作がなければ治療を軽くしていくことを検討するとされています。ただし、発作が起きやすい季節に薬を減らすのは危険であったり、もともとの重症度にもよるため、減らす場合はよく相談して頂いた方が良いと思います。
(小児科 内藤)
参加された皆さまからのご質問(2023年度開催分)
夜尿症(2023/10/10~配信)
- 小学校低学年で膀胱容量が正常で、夜尿量も100mL以下(おむつの重さ30-80g)の場合の治療はどうなりますか?週5回以上の夜尿でも、夜尿量が多くないのでまだ積極的治療はしなくて良いのか教えて欲しいです。(通っている病院では一年生なので便秘のコントロールのみで積極的治療はしてもらえません。)
- 小学生低学年でも、頻回の夜尿(週4日以上)が持続しているなら、生活指導や便秘治療に加えて、積極的治療(薬物療法、アラーム療法)の適応はあると思います。
夜尿量が少ないタイプは、薬物療法(デスモプレシン)が効きにくい可能性がありますので、アラーム療法を検討してよいと思います。
夜尿日誌をつけていただき、夜尿量(重くなったオムツ重量測定)と起床時第一尿量の合計が多い(体重の7倍以上)ならば、デスモプレシンとアラーム療法の併用する場合もあります。
ご紹介いただければ、腎臓外来で拝見させていただきますので、よろしくお願いいたします。
(小児科 藤永)
参加された皆さまからのご質問(2022年度開催分)
音楽療法(11/07~配信)
- 済生会の小児病棟でも定期的に開催してもらえますか?
- 小児病棟は入院環境となりますし、感染対策や療養中の患児もいることから行っておりません。なお、来年度も動画配信を予定しています。スケジュールにつきましては当院ホームページおよび小児科外来・関係各所に配布していますので、そちらでご確認ください(スケジュールの公開および発送は来年3月~4月ごろを予定しています)。
(小児健康教室担当)
- すてきな講座を無料で見られて感謝です。音楽療法について、関心があります。学ぶための機会を捜している所でしたが高額なお金がかかるようで、とん挫してました。小学校の通常クラスにも、共通行動がとれず、気持ちが荒れてしまいがちな子も多くみます。心理的なアプローチからの知識が欲しいです。ぜひ次の講座の情報をいただきたいです。
- 来年度も動画配信を予定しています。スケジュールにつきましては当院ホームぺージおよび小児科外来・関係各所に配布していますので、そちらでご確認ください。(スケジュールの公開および発送は来年3月~4月ごろを予定しています)。
(小児健康教室担当)
- 発達障害の児童に対する保健室での実践例やおすすめの実践方法を知りたいです。
- 実践例につきましては、今後の「発達障がい児への音楽療法」でお話をさせて頂きたいと存じます。
(市田)
- 歩行訓練で呼吸に合わせてテンポをとるという事ですが、呼吸回数は1分間に20~30回と遅いので、その中で具体的にどのように合わせているのか知りたいです。
- 実際に行う際は患児の様子に合わせていますので、具体的にお話するのは難しいのですが、理学療法士と歩行訓練をしている場合は、まずは、どのようなテンポで歩いているのかを少し観察を致します。
(市田)
夜尿症(10/11~配信)
- 小1の息子のおねしょで悩んでいます。まずは生活改善したいのですが、共働きで帰りも遅く、まずはお風呂、その後20時頃から20:30まで夕食、22時頃の就寝となりますので、飲水2時間空けることが難しい状況です。この場合、薬物もしくはアラーム療法に直接進められるのでしょうか?
- 基本的には、夕食後から就寝までは2時間の水分制限(200mL)が守れないと夜尿の早期改善は厳しいかもしれません。
抗利尿薬(デスモプレシン)は2時間の水分制限ができない場合は使用できません。
可能な範囲で夕食の塩分や乳製品を控えたり、積極的治療を希望されるならばアラーム療法がよいと思われます。
(小児科 藤永)
- 保護者からおねしょについて相談を受けた時に、就学前のお子さんでも受診も1つの手段であると伝えて良いのですか?
- 5歳以上で月に1回以上の夜間の尿漏れが3か月持続する状態のことを夜尿症と定義されています。
したがって、5歳以上で夜尿に悩んでいる場合は、一度、小児科を受診しても良いと思われます。
薬物療法やアラーム療法といった積極的治療は小学校に入ってから(6歳以上)にはなりますが、生活指導のみで夜尿が改善することもあります。
(小児科 藤永)
- 小3の娘で、夜尿症ではないのですが、1年以上、寝る前に何回かトイレに行き、夜中も1回は起きているようです。
昼間はトイレの回数は多い方ではないですし、飲む量もそんなに多い方ではありません。
1回ぐらいでは問題ないのでしょうか?また、睡眠に影響があるのではないかと思っているのですが、どこに相談すれば良いのでしょうか? - 多くは朝まで蓄尿力がつくことで夜尿が消失しますが、まれに覚醒排尿できるようになって夜尿が消失する小児もいます。
しかし、1年前から急に夜間覚醒をするようになったのであれば、非常に稀ですが、多尿になるような器質的疾患(尿崩症、糖尿病など)を発症した可能性があるので、一度、小児科を受診したほうが良いと思います。
(小児科 藤永)
ぜんそく(7/4~配信)
- 3歳の息子がおります。
風邪をひいて咳がひどく、その際にベネトリン吸入薬、テオフィリン、メプチンなど動画で紹介されていた薬が処方されていました。
主人は小児アトピーで喘息でした。息子も喘息でかかかりつけの先生に聞いたところ、風邪をひいた時に喘息みたいになるんでしょうね。風邪を予防して下さいと言われました。
幼稚園に行き始めたばかりで風邪を引かないのは無理です。大発作が起こらない限り、喘息という診断はされないのでしょうか。大発作を予防する為に、予防薬を処方して頂くことは推奨されてないのでしょうか。
宜しくお願い致します。 - 「乳幼児喘息」と確定診断するには、発作の大きさではないので、大発作をおこしたことがないと診断されないというわけではありません。
明らかな息を吐くときの喘鳴が聞かれる機会が3回程度あること、吸入薬への反応性、その他の疾患でないこと、家族歴等から総合的に診断します。
実際には、ご質問者さんのパターンのように、幼稚園に行き初めて風邪(呼吸器感染)のたびに咳が多かったり、時に喘鳴が聞かれる方は多くいらっしゃいますし、その中に喘息の患者さんが存在していることも確かです。逆に言えば、感染がない(熱や鼻汁などない)にもかかわらず喘鳴が聞かれることがあれば、喘息である可能性が高くなります。「風邪をひいたときに咳があり、喘息に準じた治療薬を処方される」とのことですので、恐らくまだ喘息とははっきり診断されないものの、可能性がある状態だろうと推察します。あとは、学童まで繰り返すようであれば採血や呼吸機能検査なども診断の参考にもなりますので、長い目で見ていくしかないかと思います。
予防に関してですが、確かに幼稚園に行き始めたばかりで、風邪をひかないのは無理な話と思います。
予防薬を処方するかは、「発作の重症度」と「頻度」に応じて開始するものですので、現在の時点で長期管理を開始すべきかどうかは、主治医の先生とよく相談して頂くのが良いかと思います(例えば、毎週のように感染に関係なく喘鳴がある場合は何らかの定期治療を始めるでしょうし、入院を要するような大きな発作が起こったことのある方は、ステロイドの吸入などがすすめられる場合が多いかと思います)。
今後も、有症状時には喘鳴の有無などを確認してもらい、治療方針の相談をなされるのがよいかと思います。
(小児科 内藤)
- 喘息診断を受けましたが、日によって医師が変わるような小児科だったり、小児科専門医ではなくとも小児科を掲げている先生のもとで治療を続けてきました。
医師によって治療方針が異なり、戸惑っています。パルミコート吸入を1日1回に減らされたり、2回に増やされたり…。そんなに頻繁に変更しても差し支えないのでしょうか? - 医師によって治療方針が異なることがあるとのことですが、戸惑われるのも当然と思います。
外来で長期管理をする場合は、可能な限り同じ小児科医に受診できる病院をおすすめします。
パルミコート吸入の量の変更についてですが、長期管理では3か月から落ち着いていたら減量をこころみるとガイドライン(専門家でつくる治療の指針のようなもの)では推奨されています。必ずしもその通りにする必要はないのですが、毎週のように増やしたり減らしたりする薬ではなく、数か月単位で効果を判定して増減を考える薬剤であると思っております。
(小児科 内藤)