脳ドック -MRIを使用したドックです
日本人の死亡原因第4位となっている脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)。年間11万人もの方が命を落としています。また、要介護状態になる原因では第1位です。
脳卒中は働き盛り世代の命を奪ったり、生活を一変させてしまったりする恐ろしい病気です。
脳ドックでは脳と脳の血管の状態を詳しく見て、動脈硬化や小さな脳梗塞、脳出血の跡、脳血管のこぶの有無などを調べ、脳卒中発症の危険度を検査します。
早期発見したい脳動脈瘤
脳ドックが特に効果を発揮するのが、人口の2~6%が持っているとされる脳動脈瘤です。
脳動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血を起こし、生命および予後に重篤な影響を与えます。
未破裂脳動脈瘤の多くは症状がなく、脳ドックが発見のほぼ唯一の手段ともいえます。
脳ドックを受けていただきたい方 (脳卒中の危険因子)
□40歳以上で、脳の検査をしたことがない方
□高血圧や動脈硬化、糖尿病、脂質異常症、肥満などを指摘されている方
□喫煙、過度の飲酒、過度のストレス、不規則な生活習慣のある方
□血縁者で脳卒中になった人がいる方
□慢性の頭痛、一過性の激しい頭痛がある方 など
VSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)
VSRAD(Voxel-Based Specific Regional Alzheimer's Disease)は、早期発見アルツハイマー型認知症特有の内側側頭部(海馬・扁桃・嗅内野など)の萎縮の状態を専用のソフトを使用して解析し、萎縮の程度をみる検査です。
50歳以上の方が対象です。
50歳未満の方は個人差が著しく、検査の信頼度が下がるため検査をお受けできません。また、水頭症の場合や脳梗塞の場合など、正確に解析ができない場合があります。
アルツハイマー型認知症は、さまざまな臨床情報と合わせて総合的に医師が診断するものです。VSRADだけでアルツハイマー型認知症を判断することはできません。
検査は通常の脳ドックの撮影にVSRADの撮影(約6分間)がかかります。
コース
脳ドックコース | 所要時間 | 料金(税込) VSRADなし |
料金(税込) VSRADあり |
---|---|---|---|
フルコース | 約4時間 | ¥50,050 | ¥53,350 |
ベーシックース | 約3時間 | ¥41,250 | ¥44,550 |
シンプルコース | 約2時間 | ¥35,750 | ¥39,050 |
(2021年4月)
検査項目
検査項目 | フルコース VSRADなし |
フルコース VSRADあり |
ベーシック VSRADなし |
ベーシック VSRADあり |
シンプル VSRADなし |
シンプル VSRADあり |
---|---|---|---|---|---|---|
頭部MRI・MRA | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
VSRAD | ○ | ○ | ○ | |||
身長・体重・BMI | ○ | ○ | ||||
血圧 | ○ | ○ | ||||
眼底カメラ検査 | ○ | ○ | ||||
尿糖・尿たん白・尿潜血 | ○ | ○ | ||||
空腹時血糖・HBA1c | ○ | ○ | ||||
赤血球・血色素量 | ○ | ○ | ||||
総コレステロール・中性脂肪・ LDL・HDL・non-HDL |
○ | ○ | ||||
AST・ALT・γ-GT・ALP ・総たん白・アルブミン肪 |
○ | ○ | ||||
尿酸・クレアチニン・eGFR・尿酸 | ○ | ○ | ||||
頚動脈エコー | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
心電図・心拍数検査 | ○ | ○ | ||||
医師診察 | ○ | ○ | ||||
結果説明 | 後日 (希望者) |
後日 (希望者) |
後日 (希望者) |
後日 (希望者) |
後日 (希望者) |
後日 (希望者) |