ごあいさつ

整形外科の研修で経験すべき疾患・病態は、骨、軟骨、筋、靱帯、神経などの運動器官を形成するすべての組織の疾病・外傷・加齢変性です。また、新生児から高齢者まで全ての年齢層が対象となり、その内容は多様です。この多様な疾患に対する専門技能を習得するために、済生会川口総合病院が基幹施設となり埼玉県南部のローテーション研修を中心とした専門研修プログラムを作成しました。
本プログラムでは、全カリキュラムを脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、スポーツ、小児整形、腫瘍、リハビリテーション、地域医療の10の研修領域に分割し、基幹施設および連携施設をローテーションすることでそれぞれの領域で定められた単位数以上を習得します。
済生会川口総合病院は脊椎外科および手の外科を専門とし、それぞれ約900例、300例の手術を行っており、特に脊椎外科では埼玉県一の症例数を誇っています。川口工業総合病院においてはサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、柔道など多様な種目のスポーツドクターを務める医師のもとスポーツ整形外科を研修することができ、研修中または修了後にスポーツドクターとして国内外の遠征に帯同する機会を得ることも可能です。埼玉県立がんセンターでは骨軟部腫瘍に特化した専門性の高い研修を受けることができます。救命救急センターを有するさいたま赤十字病院では一般の四肢外傷、手外科外傷に加えて、骨盤骨折など重度外傷の経験を積むことができます。さらに地域医療の研修先として、埼玉石心会病院、草加市立病院で一般整形外科の研修を行います。各施設には大学での教員経験を持つ指導医も複数在籍しており、学会発表や論文作成の際にも、大学に優るとも劣らないアカデミックな研修環境が準備されています。
整形外科統括責任者 新井 嘉容
プログラム
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2023年度専攻医募集要項
※2023年度 整形外科専攻医の募集は終了しました。