病院長ごあいさつ
済生会川口総合病院は埼玉県南部にあり、東京からは荒川をはさんだ川口市に位置しており社会福祉法人恩賜財団済生会に所属する病院です。
社会福祉法人恩賜財団済生会は、明治44年明治天皇により恵まれない人々に手をさしのべて救うようにとの「済生勅語(さいせいちょくご)」に基づき、生活困窮者支援の精神のもと創立されました。現在全国82病院をはじめ、診療所、福祉施設など約400の施設により構成されている日本最大の社会福祉法人で、日本の保健・医療・福祉において重要な役割を担っています。
当院は昭和15年に川口診療所として設立し、80年の歴史があります。規模拡大のために増改築を重ね、平成16年に現本館オープン、平成27年に新館である東館をオープンさせ現在424床の病床と、専門学会から指導施設としての認定を受けている25の標榜診療科を有する総合病院で、職員数は常勤医師144名、看護師566名、派遣 業務委託の職員をあわせて約1400名を抱える病院です。手術室は7室、ICU14床、NICU6床、GCU6床に加え放射線部門ではPET・CT・MRI・DSA・RIなどの最新の医療機器を導入し、救急車搬送数は年に5000台、手術は年に4800件をおこない、臨床研修病院・救急指定医療機関・災害拠点病院・地域がん診療連携拠点病院・地域周産期母子医療センター・地域医療支援病院などの認定を受ける、まさに人口60万の川口市、隣接する戸田・蕨を含めて80万人の地域の医療を担う急性期型の中核病院です。
また、健診センターを併設しており、各種健康診断や人間ドックを行うことにより、疾患の早期発見に努め予防医学の充実に努めております。
医師の卒後臨床研修病院であり、看護専門学校を併設する等、医師・看護師の教育・研修病院としての機能も備えております。
病院の理念は「患者さんを中心とした質の高い医療の提供により地域・社会に貢献します」とし、患者さんや家族の皆さんの人生の幸せの一助となることを前提に医療を行っています。
職員は患者中心の医療をめざし、心の通った接遇を心がけ、高度先進医療や救急医療を実践し、質の高い・安全な医療を提供することに努めております。
現在すべての診療科において初診紹介外来性を導入しており、地域の医療機関との間で密な病診・病病連携をとることによって、医療の分担を行い地域完結型の医療を実践しています。
何とぞ皆さまの暖かいご支援をお願い申し上げます。
病院長 佐藤 雅彦
2021年6月