CT検査
CT検査では、X線を360度から照射し、コンピュータ処理によって人体の輪切り画像を撮影します。
通常の単純X線検査ではわかりにくい体の内部や微細な病変を描出することが可能であり、全身のあらゆる部位に用いられ、広範囲を短時間で撮影することができます。
より血管や病巣を見やすくして正確な診断ができるように、造影剤を使用する場合もあります。
当院では、現在3台のCT装置を導入しています。どの装置もそれぞれ異なる最新鋭の技術が搭載されており、患者さんの病態・症例に合わせて使い分けています。
① SIEMENS社製:Definition Flash
2つのX線管を搭載したマルチスライスCTで、Dual Energy Imagingによる特殊な解析や、心臓CTなど動きのある部位でも高速かつ高画質な画像が撮影できます。
② PHILIPS社製:IQon Spectral CT
2層の検出器を搭載したマルチスライスCTで、すべての検査においてDual Energy Imagingによる特殊な解析ができます。
③ Canon社製:Aquilion Precision
0.25mmの検出器を搭載した超高精細CTで、骨や血管・病変などより細かいところまでみえる画像を撮影できます。
CT検査の被ばくについて
当院では線量管理ソフトを導入し、患者さんの被ばくと日本の診断参考レベルを比較して、被ばく線量の最適化を図っています。より少ない線量で画質を担保できるような条件で撮影していますので、どうぞご安心ください。
造影剤について
造影剤の使用や注意についてはこちらをご覧ください特殊画像の作成
CT検査では、輪切り画像のほかに、任意の断面像や血管・臓器・骨の3D画像など、他の機器では撮影できないような特殊な画像を得ることもできます。当科では、検査だけでなくこうした画像を作成することで、手術や治療の支援も行っています。
① 頭部血管3D画像
② 冠動脈3D画像
③ 仮想気管支鏡画像
④ 肝臓切除シミュレーション画像
⑤ 下肢動脈石灰化表示/非表示画像
⑥ 発作性心房細動症例に対する術前支援3D画像