マンモグラフィ
マンモグラフィ検査とは
マンモグラフィとは、乳がんを診断する方法のひとつで、乳房X線撮影のことです。
検査時間は約15分です。撮影は原則、女性技師で対応させていただいています。
乳房を2枚の板で圧迫しながら撮影します。痛みの感じ方には個人差がありますが、人によっては少し痛みを感じることがあるかもしれません。しかし、乳房を圧迫することで、少ないX線の量で乳房の中がより鮮明にみることができ、小さな病変を見つけることができます。
SIEMENS社製
MAMMOMAT Novation DR
マンモグラフィ検査の被ばくについて
マンモグラフィはX線を使用するため放射線被ばくがありますが、乳房だけの部分的なもので、健康上の影響はほとんどないと考えられています。
当院の平均乳腺線量は、平均的な乳房で1.15mGyです。日本の診断参考レベル(DRLs2020)で定められている上限値2.4mGyよりも低い値となっています。
また当院では、日本乳がん検診精度管理中央機構のマンモグラフィ検診施設・画像認定、検診マンモグラフィ撮影放射線技師の認定を取得しています。
マンモグラフィ検査でわかること
マンモグラフィでは、腫瘤の有無、大きさや形、石灰化の有無がわかります。 さわってもわからないような早期の小さな乳がんや、しこりを作らない乳がんを見つけることができます。悪性の病気だけでなく、良性の病気も見つかります。
マンモグラフィで撮影した画像
乳がんが白くハッキリ写っています
乳がんについて
乳がんにかかる女性は年々増加し、女性のがん罹患率の第1位になっています。その割合は日本人女性の11人に1人が乳がんになると言われており、年間で1万人以上の方が乳がんで亡くなっているという報告があります。また、40歳前後を境に急激に増える傾向です。
残念ながら、現在のところ乳がんの完全な予防方法はありませんが、早期なら約90%以上の方が治ります。決して恐い病気ではありません。
早期発見のために、セルフチェックやマンモグラフィなどによる定期検診が大切です。
がん罹患率の傾向(女性)
乳がんの年齢階級別罹患率
参照:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」