細菌検査
感染症を起こしている病原微生物を、検体から顕微鏡や培養検査をして見つけます。また、治療に効果のある薬を確認する検査もしています。
調べる検体は痰(たん)、尿、便、うみ、血液など、患者さんの症状によりさまざまです。
採取した検体から発見される細菌には、ブドウ球菌、肺炎球菌、溶連菌、病原性大腸菌O157、サルモネラ菌、コレラ菌、結核菌など、100種類以上あって、発見した菌がどの菌なのかを特定するためには、確かな知識と技術が必要です。
また、新型コロナウイルスの遺伝子検査も行っています。
当院は認定臨床微生物検査技師、感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)が検査を担当しており、認定臨床微生物検査技師制度研修施設として認定されています。

細菌検査機器
病理検査
常勤病理医3名、非常勤病理医2名、常勤検査技師8名、非常勤技師1名
病理診断
病理医と臨床検査技師が協力しながら、手術で取りだした臓器や、内視鏡で採取した組織を顕微鏡下で観察し、病変や腫瘍の有無などを判断して、病理診断書を作成します。 近年、病理検査は従来の顕微鏡検査だけでなく、分子病理学的検査(DNAやRNAを対象とした解析)といった先端技術が導入されています。『がんゲノム医療』の発展により、病理検体を用いて、分子レベルでの特徴を調べる検査が行われています。

細胞診検査
尿や痰(たん)などの検体、乳房や子宮から採取された検体中に、感染症やがん細胞があるかどうかを検索する検査です。
臨床検査技師の中でも細胞検査士という資格を持った者が行います。

検査件数
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
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組織件数 | 5,973件 | 5,481件 | 5,642件 |
術中迅速組織件数 | 244件 | 235件 | 220件 |
細胞診件数 | 8,861件 | 9,330件 | 9,077件 |

包理

薄切

術中迅速

組織診

細胞診

遺伝子検査システム

自動免疫染色装置